今日のテーマは、「マイナス感情が強く、依存、他責にする相手をどのようにプラスに導いてサポートするか」という話です。
ヒーラーのひろみんさんから、サポートしている受講生に依存され、ついにはメール攻撃まで受けていると、ご相談を受けました。
マイナスの感情が強い人に、やってはいけないこと
ひろみんさんは、どのようなお仕事をしているのですか?
ヒーラーとしてお客様の体と心の状態を遠隔で見て、カウンセリングしています。
ひろみんさんのお客様はどのような方が対象ですか?
40代後半から50代前半の人間関係、特に恋愛問題に悩んでいる方が多いです。
その方たちの理想の3ヶ月後は何ですか?
彼氏や彼女とラブラブで仲の良いカップルでいたい。いずれは結婚したいという方が多いです。
ひろみんさんが解決策として提供しているのはどのようなものですか?
みなさんマインドが弱っていて、マイナスの感情が強く、ネガティブになっています。まずは自分を愛するところからカウンセリングを進めています。
マイナス感情が強く依存して行動しない受講生にお悩みなんですね?
ひろみんさん:一度お断りしたのですが、それでも私の講座を受けたいと切望されたので、受講していただくことになった方がいます。
少し訳ありの恋愛問題で悩んでいらっしゃって、なおかつ体の不調もお持ちでした。
ご自分の親御さんの体調も悪く様子をみなくてはいけない、さらに就職が決まっていない。全てがマイナスの状態でした。
「あなたの理想はどんな状態ですか?どこから変えていきますか?」
と尋ねたら、
「とにかく、すぐにでも彼と結婚したい。」
の一点張りなのです。
感情の整理法をやってみても、マイナス感情しかないような状態でした。
「どんなことなら、始められますか?」
と聞いても、
「できない」
の一点張りで行動しようとしませんでした。
私もそれ以上どうやってサポートすればいいのか分からず、途中でカウンセリングを中止しました。
そうしますと、毎日のように私にメール攻撃をしてくるようになりました。
依存して他責にするような方で、私も気持ちが参ってしまいました。
ですから、彼女のようなマイナス感情が強い方とどのように接していけばいいか、アドバイスをいただきたいと思っています。
ひろみんさんはどうしたいですか?
ひろみんさん:その方が少しでも笑顔になって、就職でも、恋愛問題でも一歩前へ踏み出せるようにしてあげたいと思っています。
久家:一つ目、マイナス感情が強い人に一番やってはいけないことは、
「同情」です。
同情したら、カウンセリングをする側にも相手のマイナスの感情がうつります。体調も悪くなりますし、自分にはサポートができないと思い込み始めます。
「朱に交われば赤くなる」ということわざがあります。人間はネガティブでマイナスな言葉ばかりいう人と一緒にいると、相手の言葉からマイナスの感情がうつるのです。
マイナスの感情が強い人に対応するには、
「同情しないで理解する」
これが原則です。
マイナスの言葉は、未来のイメージをマイナスに染めてしまう
久家:二つ目、「意思の力よりイメージは強い」と覚えてください。
人間は意思の力よりも、イメージに影響を受けます。
言葉には力があります。自分の言葉を大切にしなくてはなりません。
まず事例からお伝えしましょう。
私がカウンセリングをした方で、名古屋にトモヨリさん(仮名)という男性がいます。
彼は名古屋にある会社の社長の息子です。
彼は、
- 自信がない
- 僕は駄目人間なのです
- できない
- 自分には無理
と、いつもマイナスな言葉ばかり言っていました。
父親は社長で、長男であるトモヨリさんに、将来会社を任せたいと期待していました。
実際、トモヨリさんは東京工業大学を卒業していて優秀なのです。
にもかかわらず、
「私は東大に行けなかったのです。」
などと、ネガティブに捉えていました。
トモヨリさんは、子どもの頃から父親に期待され、プレッシャーをかけられていました。
国語のテストで100点を取ったら、褒められるのではなく、
- 「算数はどうしたんだ?」
- 「算数も100点を取れ」
- 「クラスで一番を取っても、学年ではまだ7番ではないか」
- 「地域では100番には入れていないではないか」
- 「東大に行けないぞ」
と父親から厳しくダメ出しを受けていました。
いつしかトモヨリさん自身が、 「自分はダメなんだ」と、自分のマイナス面ばかり見る癖がついてしまいました。
トモヨリさんに、
「今、どんな仕事をしているの?」と聞くと、
「コンビニでたまにアルバイトをしています。」と言うのです。
「たまに、というのはどういう意味ですか?」と聞くと
「コンビニで怒られてばかりだから、近いうちに辞めようと思っています。」と、マイナスの感情を抱えてアルバイトをしているのです。
そのような気持ちで働いていて楽しいわけがありません。
ひろみんさんのお客様も、過去には頑張ったことがあるのではないでしょうか。人生のどこかでチャレンジして失敗したから、自信をなくしているのかもしれません。
本気でマイナスの状況から変わりたいのか、 見極めるための課題「Good and New」
久家:トモヨリさんのようにマイナスの感情が強く行動しない人には、「あなたは本気で変わりたいですか?」とまず相手に聞きます。
なぜなら、本気でなければ変わらないので、時間とお金が無駄になります。
「あなたが本気でなければ変わらないので、お互いに時間とお金が無駄になります。本気でないのであれば、ここで終わりましょう。」
と、きちんと伝えることが大切です。
相手が本気で変わりたいと言うのであれば、課題を出します。
- これから毎日30日間、1日の終わりに良かったこと、気づいたことを報告してください。
これが、課題です。
「Good and New」というのですが、これをメールやLINEなどで報告してもらいます。それを30日間続けます。
30日間できたら、2ヶ月、3か月と続けます。
この課題にはルールがあります。
絶対にマイナスの言葉を書かないこと、言わないこと。プラスの言葉だけで書く、言い換えるというルールです。
「プラス」と「マイナス」の定義を説明しましょう。
「プラス」の言葉は、自分や周りの人が聞いた時に、力を与えられる言葉です。
- 「できる」
- 「今日は楽しかった」
- 「今日は東京は晴れていて気持ちがよかった」
- 「ありがとう」
など、気分が上向きになる言葉です。
「マイナス」の言葉は、自分や周りの人が聞いた時に、力を奪われる言葉です。
- 「自分には無理」
- 「できない」
- 「仕事で失敗した」
など、やる気がなくなる言葉です。
課題を続けるにあたって、相手が「マイナス」の言葉を使ったら、必ず「プラス」に言い換えるようにしてもらいます。
人を恨むような言葉、攻撃的な言葉はもちろん「マイナス」です。
条件も付け加えます。これはあなたが、主導権を持つために必要なことです。
- 「私が言い換えてくださいと言ったら必ず言い換えてください」
- 「守らないのであれば、サポートしません。今後連絡をしないでください」
はっきりと条件を伝えて、もし守らないのであれば実際にブロックしてしまっていいと思います。
あなたがサポートをする理由がありません。なぜなら相手は本気ではないからです。
そこはプロとして伝えなくてはいけません。相手を持ち上げては駄目なのです。
「同情しないで理解する」ことが重要です。
→ 心の複利の法則「GOOD&NEW」【あなたの今日良かったことは何ですか?】については、詳しくこちらをご覧ください。
マイナスの言葉をプラスの言葉に言い換えることで起こる変化
久家:さて、トモヨリさんがどうなったかお話ししましょう。
課題を始めた当初は、
- 「今日はまた店長に怒られました。」
- 「仕入れを間違えました。」
やはりマイナスの言葉を使うのが癖になっていました。
私はルール通り、「プラス」の言葉に言い換えてもらいました。できないなら、もうサポートをしないと通告もしました。
「マイナス」を「プラス」に言い換えながら、3ヶ月経った時、
ようやく
- 「店長に褒められました。」
- 「仕入れができるようになりました。」
と、自らプラスの言葉を使うようになり始めました。
トモヨリさんの中で明るい未来のイメージが定着してきたのです。
半年、1年経ったとき、社長であるトモヨリさんの父親が、会社の仕事を手伝ってほしいと、トモヨリさんに再チャレンジのチャンスをくれました。
2年経ったとき
トモヨリさんは父親から会社の経営を引き継ぎました。順調に売上を伸ばし、今では名古屋で有名な会社の社長です。
→ Good&New 1000回達成おめでとう!【潜在意識のトレーニング】については、詳しくこちらをご覧ください。
他にも、マイナスの言葉をプラスに言い換えることで大きな変化があった女性がいます。
ヤマナカさん(仮名)は私の先輩で、テレビや結婚式などで司会の仕事をしていました。
彼女はセッションの間、
- 「私、最近駄目なのよ」
- 「この前、仕事を外されてしまったの」
- 「新築の家を買ったばかりで、支払いがきついの」
とマイナスな言葉ばかり使っていました。
彼女は真面目なタイプで、1日の終わりに日記を書いていました。
どんなことを日記に書いているのか聞いたところ、
- 「今日はなぜあそこでアドリブが言えなかったのか」
- 「なぜ台本をもっと丁寧に作れなかったのか」
- 「なぜ間に合わなかったのか」
など、自分の悪いところ、マイナス面ばかり書いていたのです。
なので、彼女に尋ねました。
「毎日自分の大好きな人から、あなたのここが駄目だ、とマイナス面ばかりを1週間言われ続けたら、やる気が出ますか?」
「出ない」
「1年言われ続けたら?」
「もう仕事を辞めてしまうかも。」
「ヤマナカさん、あなたは自分で自分に駄目出しをしているのですよ。」
自分で自分の潜在意識に繰り返し駄目出しをしていたら、やる気が出るわけがありません。
彼女にも30日間、「Good and New」の報告をしてもらいました。
彼女は元々ポジティブな人なので、30日間「プラス」の言葉に言い換えることで、テレビ番組で本当に有名になり活躍し、家のローンも一括で返済できました。
他にも「マイナス」の言葉を「プラス」に言い換えることで人生が好転した人はたくさんいます。
言葉には、人間にイメージを与える大きな力があるのです。
まとめ
ひろみんさんが気づいたこと、やってみようと思ったことは何ですか?
ひろみんさん:マイナス感情が強く依存しがちな受講生からは、1日10数通もメールが届いていました。
どのように対応したらよいか迷っていましたが、彼女に「マイナス」の言葉を「プラス」に言い換える「Good and New」をやってもらうようにしたいと思います。
久家:ひろみんさん自身も必要な事があります。
ひろみんさんは愛がある素晴らしい人ですが、その分相手の「マイナス」の言葉から影響を受けやすく、疲れてしまうのです。
愛というのは思いやりと優しさです。
愛には作用と反作用の法則があります。
相手を傷つけたくないと優しくしすぎてしまい、ますます甘やかしてしまいます。
例えば子どもは、お母さんが入れてくれたミルクを「ぬるい」と文句を言います。温めてあげると今度は、「ミッキーのコップでないとイヤだ」と駄々をこねます。人間は優しくしてくれる人を、なめてかかるものです。
それは大人になっても同じことです。
思いやりがある人ほど、絶対自分に言い聞かせてください。
1日4回、90日間続けてみてください。
- なめられてはいけない
- 威張ってはいけない
- 怒ってはいけない
スピリチュアルを仕事にしている人は愛のある人が多いので、どうしても相手からなめられてしまいます。
だからこそ、自分に言い聞かせるのです。
全てイメージなのです。
思いやりと優しさを持ったまま、でも決してなめられない自分をイメージします。
私達はイメージして習慣化すると無意識に行動を始めるので、自分が変わったと思わなくても、周囲の人から見ると印象が変わるのです。
ひろみんさんが、これからトライしようと思ったことを一つだけ教えてください。
ひろみんさん:言葉のイメージでマイナスにもプラスにも変わるということが分かりました。
- なめられてはいけない
- 威張ってはいけない
- 怒ってはいけない
この言葉を毎日イメージしたいと思います。
久家:ひろみんさんは愛があって素敵な女性ですが、本気でない人は断ることも必要です。
まずは自分の時間を愛すること。それができれば、マイナスな感情の人を助けることができるようになりますよ。応援しています。
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