今日のテーマは、言葉から感情をコントロールする5ステップです。
いつも不安と悲しみで涙が止まらなくなるお客様
久家:泰子さんが、セッションをやっている人がとても悩んでいるそうですが、その人はどのような人なのですか?
泰子さん:彼女は、最初にシェイプアップの講座に来られました。
そのときになかなか入ってこなかったり、既に少し気になることがありました。
最初はシェイプアップで踊っていたのですが、無料相談をつけているので、少しずつ色々聞いていきました。
そうしたら色々な薬を飲んでいました。
感情の整理法を何回かやって、このような感じでいいのかなと思いながらそのまま連絡していませんでした。
そうしたら先日、
「葛川さんと誕生日が同じ●●です。覚えていますか?」
というメールが来ました。
それでまた会いました。
そうしたら、だいぶ顔色も良くなっていました。
しかし悩みが改善したわけではなく、いつもではないけれど死にたくなるらしいのです。
それから涙が出て止まらなくなるそうです。
久家:その方のお名前を教えてもらってもいいですか?
泰子さん:いずみさんです。
久家:何をやっている方で、いくつぐらいの方ですか?
泰子さん:事務系の会社員で51歳です。
久家:結婚はしていますか?独身ですか?
泰子さん:独身です。
一人っ子で、いつも不安と悲しさがあるのです。
その不安と悲しさが100%から、夏ぐらいには80%までなっていました。
また何かあったらおいでと伝えて、こちらからは全く連絡せずに忘れた頃に睡眠の講座に来たのです。
それでまた同じように色々話して、何がつらいのか聞きました。
そうしたら、お父さんとお母さんが先に死ぬからと言うのです。
お父さんは、前立腺癌を患っていて79歳。
お母さんは、77歳。
「今はいいけれど、2人はそのうち亡くなる、そうしたら私は生きていけない」と言うのです。
久家:どちらに住んでいるのですか?
泰子さん:滋賀県です。
久家:感情の整理法は良かったと思います。
泰子さんは、今日何を一番お聞きになりたいですか?
泰子さん:この前また感情の整理法をしようとしたのですが、またこれかみたいな感じになってきたのです。
久家:いずみさんがどうなってくれたら嬉しいですか?
泰子さん:若いときみたいに元気になってほしいです。
彼女は元々は元気な人みたいなのです。
本人も若い頃に戻りたいと言っていました。
何も不安がない、短大の頃の私に戻りたいと、いつも言います。
心の中のイメージを変える
久家:どうしたら元気になるのか、私なら何をやるかを言います。
まず潜在意識トレーニングです。
“潜在意識トレーニング”という言葉は入っていかないと思うので、“言葉から自分の感情をコントロールする”ということをやっています。
私達が恐れているのは、現実ではありません。
心の中のイメージなのです。
お父さんやお母さんが先に亡くなるとか、それも本当かどうかわかりません。
このようなことは言ってはいけませんが、自分が先に亡くなることがあるかもしれないのです。
生きられないと、自分が勝手に思っているだけで生きられるのです。
お父さんやお母さんが先に亡くなって、生きている人の方が多いわけです。
全く問題ないのです。
だけど彼女が恐れているのは、現実ではなく、こうなったらどうしようというイメージです。
恐れて行動できなくなってしまったり、鬱になったり落ち込んでしまうわけです。
例えば10階建てのビルがあって、反対側まで50メーターくらい平均台で渡ったら10億もらえると言われても、みんなが渡れないのは想像するからです。
- 落ちるのが怖い
- 板が落ちてしまうかもしれない
- 風が来るかもしれない
このように想像をして怖くなるからです。
でもそれは、現実ではなくまだ起きていないことです。
落ちる前が怖いのです。落ちた後が怖いのではありません。
人間は、それで怖くなって動けなくなってしまうのです。
だから心の中のイメージを変えていったらいいのです。
私達の人生には構成要素があります。
その構成要素を1個変えると、全てが変わるのです。
人生をプラスにしようと思ったら、行動がマイナスよりもプラスの方がなりやすいです。
行動をプラスにしようと思ったら、思考の習慣、考え方がプラスの方が行動しやすいのです。
思考をプラスにしようと思ったら、感情がプラスでなければいけません。
- 自分は駄目
- 不安
- 自分なんか価値がない
とマイナスに思っていたら行動できません。
でも人間は、感情が湧いてきてしまうのです。
10階建てのビルを渡れと言われても、やはり怖いから渡れません。
それをポジティブシンキングですよと言われても、落ちるのは怖いわけです。
人間は感情の方が強いのです。
人間には3つの脳があります。
脳幹があって、2番目に大脳辺縁系があって、3番目に大脳新皮質があります。
大脳新皮質の理論で考えても、その後にある大脳辺縁系の感情や脳幹というのは、理論や理屈ではコントロールできないことがわかっているのです。
ではどうやってコントロールするかというと、イメージしかありません。
でも目を閉じても怖いというイメージしか出てきません。
感情が人生をコントロールしている
イメージをコントロールするのに一番簡単なのは、言葉なのです。
私達の人生を感情がコントロールしていることに気づくことです。
彼女が死にたいというのは、不安とか感情がコントロールしているからです。
- 不安だと行動できなくなる
- 悲しいと縮こまってしまう
だから感情の整理法をやったのです。
そこに気づくことです。
感情のコントロールができる人が、人生の支配者です。
ただ、人の感情をコントロールするのではありません。
ポイントは、自分の感情を思い通りにコントロールすることです。
ハーバード大学の心理学でも言われていますが、人間は100のうち95まで無意識に行動しています。
習慣なのです。
5%だけで意識して行動しています。
例えば、私は今走ってきたのですが、左足前に出して右足前に出してなんて考えなくても無意識に走れるわけです。
私達の行動は、ほとんど無意識なのです。
なぜ感情のコントロールができないかというと、無意識に不安とか悲しみが湧いてきてしまうからです。
イメージすると怖いのです。
そうすると体はそれに応じて動けなくなってしまう。
大切な原則は、自分の感情がプラスかマイナスかを認識しなければ、やがてその感情に支配され人生をコントロールされてしまうことです。
だから、
- 不安だから行動しなくなって何もやらなくなってしまう
- 悲しいから家に閉じこもって引きこもりになってしまう
- 病院に行ったら、おかしいから薬を飲めと言われてしまう
おかしくなんかないのです。
人間は、落ち込むことは当たり前なのです。
別に病院が悪いと言うつもりはありません。
しかしビルの上に行ったら怖くて行動できないのが当たり前です。
この場合、行動できる方が危険です。
行動してしまったら、死んでしまうわけです。
だから不安は必要なのです。
感情の本質と影響を理解すれば、活用できるようになります。
言葉から感情をコントロールする5ステップ
一番簡単なのは、言葉から感情をコントロールする5ステップです。
感情は認識できないけれど、言葉は認識できるのです。
先ほど人生の構成要素があって全て連動していると話しました。
人生をプラスにするかマイナスにするかは、行動が影響するのです。
- 行動の習慣がプラスかマイナスか
- 行動の習慣は思考がプラスかマイナスか
- 思考の習慣は感情がプラスかマイナスか
習慣とは無意識のことです。
全て連動して影響します。
簡単に言うと、一つを変えると全て変えられるのです。
だけど、皆さんは人生をプラスにしようとするために行動を変えようとするのです。
例えば営業の仕事なら、
「いいから電話を200本かけろ。飛び込み100件行け」
と先輩から言われるのです。
でも、断られ続けると心が折れてしまいます。
- 塩をかけられて傷ついた
- もう来るなと言われた
そうすると、また断られるのが嫌で行動したくてもできなくなってしまいます。
お客さんに怒られるのが怖いのです。
思考や感情がマイナスになると、行動もマイナスになってしまいます。
例えば夜に強いお酒を飲みすぎて、朝は頭が痛くて起きられないとします。
感情が落ちているから、もう今日は会社に行くのやめようとマイナスになります。
行動しないでクビになり人生がマイナスになります。
全て連動しているのです。
ほとんどの人は、行動を変えようとしたり、ポジティブシンキングに思考を直接コントロールしようとします。
だけど感情の方が強いので、感情に引っ張られてしまうのです。
感情に不安とか悲しみがあったら行動できません。
それを変えるのが言葉です。
「はじめに言葉ありき、言葉は神と共にあり」
私は宗教はやっていませんし税金も払っています。
でも、原則はきちんと言い当てているなと思うのです。
人間の言葉は全てイメージなのです。
言葉を変えると感情は変えられるのです。
詳しく言うと、言葉の習慣・パターンのことです。
感情というのは、ふっと湧いてくるから気づきません。
プラスとマイナスの定義は、
- プラスは自分とか周りの人に力を与える言葉
- マイナスは自分とか周りの人が聞いていて嫌な気持ちになったり力を奪う言葉
例えば、死にたいという言葉はプラスかマイナスかどちらですか?
マイナスです。
親がいなくなったら自分は生きられないという言葉はプラスかマイナスどちらですか?
マイナスです。
そのような言葉は、聞いていてやる気になりません。
それを言った時点で、必ず自分に合図をする癖をつけてほしいのです。
自分の感情を自分でコントロールすると決める
5つのステップの全体像の1つは、自分の感情を自分でコントロールすると決めることです。
例えば朝6時に起きてから夜10時に寝るまで、
「豊かだな幸せだな楽しいな」
と思って生きている人生は天国ですか?地獄ですか?
天国なのです。
朝起きてから寝るまで、
「お父さんが亡くなったら自分は生きられない」
とか
「不安だな」
と思っている人生は、天国ですか?地獄ですか?
地獄です。
ずっとそんなことを考えていたら、人間の脳は真っ暗闇になるのです。
だから私達は時間を感情で感じているのです。
時間イコール感情なのです。
1兆円とかどんなにお金を持っていても、鬱になる人がいます。
ジョージ・ソロスとか、人から非難されて自信を失う人がいます。
1兆円持っていたら一生お金に困りません。
だけど鬱になる人がいるのです。
お金はあった方がいいですが、お金だけではないということです。
彼らが恐れているのは現実ではなく、心の中の人の批判などが怖いのです。
自分自身でこの世を天国にする秘訣は簡単です。
いつも「豊かだな、幸せだな、健康だな、運がいいな」という感情で生きられたらいいのです。
朝起きてから寝るまで、生きている間ずっとです。
そして「自分を愛して毎日を楽しみ、人を愛して人に優しく親切にする」
そんなの、頭の中の思い込みやマインドだけだと思うかもしれません。
でもそれは違います。
ここから始まるのです。
この感情なら、豊かさを生むアイディアに気づけるようになります。
もちろん収入を得るとか『Zoom集客®の学校』だけでなく、リサイクルでも、やり方も全て説明できます。
でもなぜ豊かになるかというと、心の豊かさから始まっているからです。
この世を毎日天国として生きるか地獄として生きるか。
毎日どころか毎時間毎分、次の瞬間天国にするのは、あなたがどのような感情で生きるか感情をコントロールできたらいいわけです。
いつも豊かだな幸せだなと言っていたら、いいアイディアも入ってくるしどんどん豊かになります。
信じなくてもいいです。
学校でも会社でも教えてくれなかったことだと思います。
ですから信じられなくて当然です。
無意識を意識する
マイナス言葉を言ったら、それに合図をつけてください。
習慣(無意識)を変えるには、無意識を意識化することです。
自分の心の習慣・心の癖は、みんな認識できません。
ただ、人間の行動の癖は案外認識しやすいです。
泰子さんは、靴を左から履きますか?右から履きますか?
泰子さん:左からです。
久家:左から履いているのは習慣で癖になっているから、放っておくと左から履くらしいのです。
ではその習慣をチェンジして、右から履くようにするにはどうしたらいいでしょうか?
泰子さん:意識することです。
久家:どうやって意識しますか?
泰子さん:例えば、玄関に書いておきます。
久家:素晴らしい、さすがです。
そういうことです。
だから、その合図をつけなければいけません。
玄関に右から履いてと書いておくとか、右の靴にシールを貼っておくとかです。
私は自殺を考えている人とセッションをやるとき、2人で手に輪ゴムをつけました。
マイナス言葉を言ったときに、輪ゴムをパチンとするのです。
その言葉が自分を暗くするのです。
自分はお父さんが亡くなったら生きていられないとか死ぬとか。
その言葉の次のアイディアは、絶対にマイナスの感情しか呼びません。
人生の構成要素は全て連動しているからです。
だから、
- 言葉に気をつけなさい、やがてそれは思考になるから
- 思考に気をつけなさい、それは行動になるから
- 行動に気をつけなさい、それは性格になり人格になるから
- そして、それが人生を決めるから
マザー・テレサが言っているのは本当です。
私は習慣だと思っています。
だから、最初にマイナス言葉を認識することです。
自分の心が暗くなったら、明かりをつけるのです。
部屋が真っ暗闇で、何か物を書くとか本を読みたいときどうしますか?
自分の部屋の明かりをつけるではないですか。
心が暗くなったら明かりをつけたらいいのです。
でもそれがつかないから悩んでいるのです。
簡単です。
言葉を変えることです。
心が暗くなったら輪ゴムをパチンとやって、
「大丈夫、大丈夫、大丈夫」
「ありがとう、ありがとう、ありがとう」
と、言葉を変えることから始めてほしいのです。
それがパターンの破壊です。
まずは、昔の若かったときの元気な自分に戻ると決めることです。
この子は絶対できる。
なぜかと言うと、何度も泰子さんのところに来るということは、泰子さんみたいに綺麗で美しい女性になりたいと希望を見ているからです。
泰子さん:この前悪いことをしてしまったのです。
私は彼女にもう何も提供できないと思ってしまいました。
だから『Zoom集客®の学校』のカウンセリングの講師を紹介して、連絡を取るようにしました。
ところが彼女は連絡しなかったのです。
連絡する元気がなかったようです。
でも私にまた会えるのは嬉しいと言うので、今度会うことにしたのです。
久家:そこで今回のをやってあげたらいいです。
マイナス言葉を言ったら、必ずプラスに置き換える習慣をつけてほしいです。
5つのステップ
1つ目は、自分の感情を自分でコントロールすると決める
2つ目は、マイナスの言葉を認識する、マイナス言葉に印をつける(指を鳴らしたり、輪ゴムでパチンとする)
不安な人は「大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫」
完璧気質の人は
「まぁいっか、その時はその時」
一番いいのは
「ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう」
という言葉です。
泰子さん:私は感謝っていいなと思っています。
非常に色々なものを解決できるなと思いました。
感謝は色々なネガティブを消してくれます。
久家:その通りです。
どんどん良くなります。
「難ありありがとう」と言って、ありがたいって難しいことがあるという意味なのです。
だから全て解決してくれます。
それを彼女にも言ってもらって、パターンを破壊していきます。
3つ目は、マイナス言葉を言った瞬間にプラスの言葉を言うことで破壊します。
4つ目は、パターンの構築です。
パターンを構築するには、100日続けます。
習慣が変わるのは、早い人で21日です。
しかし自殺を考えてしまうとか落ち込んでいる人は、早い人に合わせては駄目です。
5つ目は、パターンの強化です。
もしできたら、自分がこのように落ち込んでいたけれど、こうなったというのを、まずは泰子さんに教えます。
そして自分の周りで悩んでいる人に教えてあげることです。
人に教えながら実践するのです。
そこまで行くとパターンが強化されます。
できればGoodandNewで、毎日良かったことと気づいたことを書いて報告してもらうことです。
- マイナスを書いていたらマイナス書かないようにしてもらう
- 私も本気でやるから、マイナスを書かないと約束してもらう
- お父さんが死んだらどうしようと思ったときに代替案を考えておく
- もし亡くなったら、自分で生きるためにどのようなことをやるか考える
- 備えあれば憂いなしで、お母さんが亡くなったときのために今のうちに準備する
- 亡くなったときに自分の趣味を持とうとか
- 出会いを持とうとか
とても素敵な泰子さんとも出会っているわけです。
泰子さん:同じ誕生日なので、ご縁かなと思っています。
まとめ
久家:泰子さん、ここまでで今日気づいたことは何ですか?
泰子さん:言葉です。
構成要素の中の言葉から変える。
思考で変えようとしない。
久家:思考とか感情をコントロールするのは難しいです。
私も何度もやりましたが、簡単には変わりません。
例えば10階建てのビルの屋上で、平均台で反対側に渡ったら10億円あげます。
と言われても怖いから渡れないときに、
「久家さんポジティブシンキングですよ、前向きに考えてください」
と言われても、「ふざけるな」と思います。
落ちるのはこちらです。
ポジティブシンキングなんて簡単に言うなと思います。
だけど、ずっと断られ続けたり、ひどいこと言われ続けると人間だから辛いのです。
泰子さん:久家先生、最後に1個聞いていいですか。
久家先生は、2031年までに年収1000万円の人を何人に増やしたいとおっしゃっていましたか?
久家:2031年までに平均年収1300万円以上の「まる現」の人を1000万人に増やしたいです。
2023年の日本人の人口1億2000万人のうち、働いている人は約7000万人です。
まずはそのうちの7分の1の1000万人が平均年収1300万円になってほしいです。
日本はこの30年間、年収は上がっていないでしょう。
今の日本人の平均年収は430万円と聞くので、その3倍が1300万円です。
そうすると日本人は元気になります。
日本人はいい人ばかりです。
日本の最大の財産は日本人です。
とても素晴らしい50代60代の人とかたくさんいるのです。
その人たちを元気にしたいだけなのです。
そこに貢献してお役に立つことが、やはり一番大切かなと思っています。
うちの会社が成長することも大切ですが、もっと大切なのは、みんなが笑顔で絶対に豊かになってもらうことの方が大切だと思うのです。
泰子さん:私も早く1000万円になって、
「私でもいけたよ」
とみんなを元気づけたいです。
久家:絶対に一緒にやりましょう。今年中にいきましょう。
全力でサポートします。
ありがとうございました。
いつも感謝しています。