こんにちは!まるげんの久家邦彦です。
今日の潜在意識のお勧め本は、中村天風の「運命を拓く」です。
講談社から出版されています。
初版が1994年なので、今から25年前の本です。
中村天風の瞑想録として、講演をまとめた本です。
人生を開拓するという意味で、ひらくを拓くという漢字を使用しています。
中村天風の「運命を拓く」をおすすめの理由とは
本書の著者・中村天風から影響を受けた事業家、著名人はたくさんいます。
パナソニックの創業者の松下幸之助 さん、京セラの偉大な創業者の稲盛和夫さん、それから斎藤一人さん。
本当に著名な事業家が、天風から良い影響を受けたのです。
また、東郷平八郎元帥も、
「ものすごい哲学の達人がいる」
と言って、中村天風を紹介しています。
中村天風の本がおすすめの理由は、
- 偉大な人たちが学んだ人であり、影響を受けたということ。
- 学歴あろうがなかろうが、お金があろうがなかろうか関係なしに、あなたが今何があるとかないとか関係なしに、今あなたの心を変えることで、人生が変わると言っているからです。
潜在意識を変えることで、人生が変わる
中村天風は明治39年に結核を発症しました。
当時、結核は死の病といわれてました。
しかし、中村天風は死の病である結核を克服したのです。
身体の健康になるために、実は心と体は一体である「心身統一法」を創見したのです。
人生は心一つの置きどころ
あなたが今何があるとかないとか関係なしに、今あなたの心を変えることで人生が変わるのです。
つまり、実在意識(顕在意識)ではなく、潜在意識を変えることで、人生が変わると説いたのです。
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中村天風の生い立ち
中村天風は、福岡市の修猷館中学(現・修猷館高校)に入学します。
暴れん坊で、間違って高校生の時に同級生を殺してしまうのです。
その気性の激しさから、親も心配して、不良たちを集めていた玄洋社の代表のに頭山満に預けることにしたのです。
その後、日露戦争で満州に渡り諜報部員(スパイ)として活躍し、鉄橋を爆破したり、囚われたりしましたが命拾いします。
そんな波乱万丈の中村天風でしたが、肺結核を患うのです。
当時の最高権威、北里博士の治療を受けても好転しませんでした。
結核を直す方法を模索した天風は、1909年、33歳のときに、アメリカ、ロンドンに渡り、最先端の医学を学んだり、宗教を学んだりしましたが、病の解決法は見つからなかったのです。
失意の帰国を決めた天風でしたが、その帰路で立ち寄ったエジプトでヨガの聖者カリアッパ師に出会います。
「お前は右の胸に大きな病がある。日本に死に帰るのだろう。おまえはまだ死ぬ運命にない。おまえは治るだろう。」
と、言われ、カリアッパ師に弟子入りし、ヒマラヤ第3の高峰カンチェンジュンガ山麓にあるゴーク村で2年半修行を修行することになります。
中村天風は、はじめて会ったカリアッパ師が、自分の病気のことを的中し、しかも治るって言われたので、嬉しかったんですね。
病気の人は「治る」という言葉が一番欲しいのです。(注意:日本では医師以外は治るという表現は禁止されています)
そして、中村天風はこの修行を経て、悟りを啓き、持病も治癒したのです。
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→稲盛和夫会長著「成功への情熱PASSION」潜在意識おすすめ本
人生は心一つの置きどころ
修行中、毎日、中村天風はカリアッパ師に尋ねるのです。
「どうしたら治るんですか?」
しかし、カリアッパ師は「お前にはまだ教えられない」
もちろん、中村天風は、
「私はヒマラヤまでついてきたのに、何で教えてくれないのですか?」
と、聞くわけです。
カリアッパ師は、
「お前の心の中は、いつも自分はもう結核で死にそうだとか。苦しいとか考えていて、お前に何を教えても全部はね返している。
この水が入ったコップのように、知恵や知識など何も入る余地がない。
医学部でいろいろ学んでるけど、心の中のことは何にもわかっていないな。
今のお前に教えても無駄だ。
心がいっぱいだから。
お前はこのヒマラヤに来ても、綺麗な水の音とか、小鳥の声とか、虫の声とかは聞こえないだろう。
お前は他の人の意見を素直に聞けなくなったから、そうなっているんだ。
心を開いて、このコップの水を全部捨てるように、心の中を綺麗に空けてみろ。」
そこで、中村天風は、滝の前で瞑想したり、師に出された課題をひたすら考えたりして修行しました。
ヨガでは、悟りや奥義を師から弟子に口で教える事はほとんどありません。
課題に関しての答えは、自分で見つけ出さなければいけないのです。
修行していると、綺麗な水の音とか、小鳥の声とか、虫の声とか、聞えるようになりました。
そんな修行ずっと繰り返す毎日ですが、あるとき、彼は悟りに気づくんですね
実際すべてのものというのは
人間の心も、健康も、運命も「人生は心一つの置きどころ」ということを。
「すべては心の思考が人生をつくる」ということに気づくのです。(46頁)
言葉の大切さ
毎朝、カリアッパ師は、中村天命に健康状態を聞くのです。
中村天命は結核でカラダ中痛いので、
「あまり良くないです」「全然、良くないです」
と、答えていました。
「毎日良くないですねと言っているが、面白いか。楽しいか。」
と、カリアッパ師に言われるのですが、中村天風は、
「楽しくないけど、病気なんだから、仕方がないでしょう。病気だし、実際体の調子悪いんだから言ってるんです」
と、答えました。
カリアッパ師は、
「お前は医学の知識とかいろんな学んできたけど、心のことは全く分かってないな。
心の中のことを、本当に全然知らないだ。
お前のその言葉が、体に表れて、人生を創っていくんだよ。」(101頁)
つまり、目的を実現するには、常に言葉に慎重に注意を払わないといけません。
マイナスの消極的な自分の心配とか、不安を言っていたら、恐れを引き寄せ、人生はそれを生み出すのです。
逆に、積極的な言葉を言ってたら、それが人生を作るのです。
そういった真理に従って人生を生きるには、まずあなたの言葉一言一言その言葉の 全てが、人生に直接的影響する暗示となるという、大事な宇宙の真理は絶対に忘れてはならないのです。
言葉の大切さをこの時代から言ってるんです。
言葉が現実化する事例
面白い事例が書いています。
日露戦争の二百三高地の激戦で、2人の兵士が拳銃で撃たれたんです。
一人は太ももを、もう一人は肺を撃たれます。
「1人 亡くなりました」と、上官に報告が入ります。
「そうか、あの肺を撃たれた兵士が亡くなったのか」と、上官が言うと。
「違います!肺を撃たれた兵士は生きています。」
太ももを撃たれたぐらいでは大したことなかっただろうに、
「痛い!痛い痛い!死にそうだ!死にそうだ!」と言ってたら、本当に出血多量で亡くなってしまったんです。
逆に、肺を撃たれた兵士は、「人間はこんなもんでは死にません!これぐらいでは死にません!」と言っていたら、生き残ったんです。(出典:運命を拓く)
言葉を変えることで人生は変わる
無理に信じなくていいですが、、、
言葉はすごく重要です。
言葉を変えることで人生は変わるのです。
死の病を克服した中村天風は
「潜在意識は肉体の建設者である」
と、唱えます。(86-87頁)
心には2つの要素があって、顕在意識と潜在意識があります。
中村天風が「心身統一法」を創見したのが、1919年(大正8年)です。
時代背景からいうと、フロイトの少し後で、ドイツの精神科医ヨハネス・ハインリヒ・シュルツによってた自己催眠法、 自律訓練法.が発表されたのは1932年。
ですから、中村天風は自律訓練法前に、潜在意識のことを話していたのですね。
こちらの記事もおすすめです.
→潜在意識って何?自分を変えて!夢や願望を実現する方法とは!
アファメーション(真理の言葉「誦句(しょうく)」)
この本の素晴らしさは、すぐに使えるようなアファメーション(自分を励ます言葉)を紹介されています。
中村天風が人間の本質を説き明かした真理の言葉「誦句(しょうく)」です。
- どんな言葉を唱えたらいいか、
- 言葉の使い方とかなど、
ぜひ、ものすごくいい言葉なんで、アファメーションで使っていただければと思います。
こちらの本もおすすめです。
→小池浩著の「借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ」潜在意識の活用
実務で結果をだしたい人に読んで欲しい潜在意識の本
書籍「中村天風 運命を拓く」は、事業をやっている人、経営者の人に、ぜひ読んで欲しい潜在意識の本です。
弊社まる現®では、ビジネス潜在意識トレーニングを教えてますので、ビジネスになぜ考え方、心のあり方が、本当にすごく重要かという理由がわかります。
経営者の人が読んだら、ビジョンが広がります。
日本だけじゃなくて、出会う人に本当に役に立つこと、心を軽くして笑顔にするという考え方が、なぜ重要なのかがわかります。
あのロックフェラー3世というで世界の大金持ちの考え方もでてきます。
書籍「中村天風 運命を拓く」をお勧めしない人は、考え方よりも、テクニックとか、資格とか学歴が重要だなと思ってる人です。読んでも、あまり意味がないと思います
学び尽くした人が、実務で実際に結果を出した人が書いた本です。
実務で結果を出したい人が読むと、すごく役にたつと思います。
書籍「中村天風 運命を拓く」をおすすめします。