破壊・構築・強化を取り入れた商品販売型セミナーの作り方

今日のテーマは【商品販売型セミナーの作り方】です

セミナー終了後、お客様から「すごくいいセミナーでした。それでは自分で頑張ります。」と言われることはありませんか?

プロから見たら

  • 「もっと、 こうしたらいいのではないか」
  • 「落とし穴が3つありますよ」

など、お客様が一人でやるのは難しいと思われることがあるかと思います。

お客様に成果を出していただくためには、商品を買って頂く必要があります。

そのためには、「破壊・構築・強化」を取り入れた【商品販売型セミナー】を開催する必要があります。

そこで、気質分析と子育てコーチングの商品を販売している服部愛子さんの質問に答えながら、【商品販売型セミナー】についてご説明していきます。

愛子さんはどんなお仕事をされているのですか?

子育てに悩むお母さんのために、気質の分析と子育てコーチングのやり方をアドバイスしています。

対象は、子育てに悩む30代から40代のお母さんです。

お子さんの年齢は、幼児期の方から小学生のお子さんまでが対象です。

30代・40代のお母さんの子育ての悩みとは?

  • 子どものことを理解したい、寄り添ってあげたいと思っているのに、なぜかうまくいかず、いつも怒ってしまう。
  • たまにとてもストレスが溜まりすぎて、手が出てしまう
  • 本当はいつも子どもと一緒に笑っていたいし、穏やかに過ごしたいのにできない。

「明日は怒らずにいよう」と思うのに毎回怒ってしまうことで、自分の子育てに自信がなくなっていることです。

怒ったり手を出してしまったりしたお母さんは、どんな気持ちなのでしょうか?

  • 母親失格だと思われている。
  • どうして自分が伝えたいことが、子どもに伝わらないのだろうか。伝え方が悪いのではないか。
  • 子育てのやり方がうまくいってないと、自分を責めてしまうけれど、どうすればいいかわからない。
  • 怒ることにより、子どもが心の傷やトラウマを抱えたりするのではないか。
  • 将来、子どもが親になったときに、また私と同じような子育てをしてしまうのではないか。

などの不安を抱えています。

お母さんたちは本当はどのような子育てをしたいのでしょうか?

  • 本当は叱らずにいたい。子どもの気持ちをわかってあげたい。
  • 子どもがやりたいことをちゃんと理解して、それを伸ばしていってあげたい。そのためのサポートをしてあげたい。

そして、自分で考えて行動できるような子どもに、育てたいとに思っています。

「気質コーチング」とはどのようなカリキュラムですか?

カリキュラムの期間は、6か月です。

お母さんとお子さんの気質をしっかり分析します。

そして、周りにいるご家族の方々の気質も分析をして、関わり方を学んでいただくという内容です。

気質を学ぶことにより「自分の価値観とお子さんの考えている価値観が違う」ということが、まずわかります。

気質とは、生まれながらに持った行動や思考のパターンです。

そのパターンに合わせて、叱るタイミングや言葉を選ぶ必要があります。

一生懸命に叱っていたのに、実はお子さんには響いていなかったことを知ってもらいます。

また、心が安定していないと、お子さんに優しくできないので、お母さんの自己肯定感を高めます。

ストレスをあまり溜めないような考え方に、変えていきます。

次に、感情のコントロールも学んでいただきます。

最後に、自立したお子さんに育てたいというお母さんが多いので、子育てコーチングの方法を使ってお子さんの潜在能力を引き出して高めていく方法も、学んでいただきます。

カリキュラムを学ばずに、一人で取り組むときの落とし穴は何ですか?

自分ひとりでやるとしたら、難しいと思います。

気質を知っただけでは、うまくいきません。

しかし、お母さんたちは、気質だけ知って「あとは自分で頑張ってみます」と言われます。

お母さんたちは、難しさをわかっていないのだと思います。

私も最初ひとりでやってみましたが、うまくいきませんでした。

まず、気質のことを一度聞いただけでは、あまり把握していなかったからです。

声掛けの方法なども、たくさんのパターンがあります。

ひとりでやると、実際どれが合うのかわかりませんでした。

いろいろ試してみても、あまり結果が出なかったです。

どうしたら上手くいくようになったのですか?

コーチングを勉強して実践するなど、色々なことを試しました。

「こうしなさい」と指示を出さずに、とにかく子どものやりたいことを見守りました。

手助けせずに、とりあえずさせて、私は見ていました。

うまくいかなかったのは、気質や特性を生かせていなかったからです。

上の娘の場合は、色々な情報をまず自分で仕入れて、頭の中でいろいろ考えて納得して自分に落とし込んでからでないと、行動に移したくない気質です。

まず娘が興味あることがわかったら、情報をたくさん与えます。

娘にいろいろ考えさせて、行動させるようにしました。

それまでも、情報を与えてました。しかし、私が「こうしなさい」と指示を出していたのです。

結局、子どもに考えさせていなかったために、気質の特性を途中までしか生かし切れていませんでした。

下の娘の場合は、感情をまず優先して行動を決めるような気質でなので、共感してあげることが一番大事です。

そのような気質をわからずに、頭ごなしに言っていました。

まずは娘の気持ちに寄り添ってあげて、それから「どんなことがやりたいのか」聞いてあげると、すんなり考えが出せるようになりました。

そのように、気質を知るだけではなく「活かしていく」ように変えると、よくなりました。

なぜ気質の分析と子育てコーチングを教えようと思ったのですか?

私が子育てで悩んでいたからです。

自分の感情を抑えきれなかったり、子育てに自信がなくなり自己否定したりしました。

しかし、自分のことをちゃんと認めてあげることができてからは、ゆとりが自分の中に生まれました。

子どもの言うことも、受け止めてあげられるようになりました。

感情が抑えられなかったこととは、具体的にどのようなことですか?

子どもが幼稚園に通っているぐらいの時期でした。

子育ての悩みを相談しても「うちもそんな感じだよ」と言われて、問題は解決せずに終わってしまう状態でした。

頼れる相手もいなかったので、自分の中だけでいろいろ考えていました。

思うようにいかず、モヤモヤしていました。

子どもが言うことを聞かなくてイライラして、それが積もり積もって爆発して怒っていました。

具体的には小さなことの積み重ねだったのですが、そんなことにまで怒ってしまう自分が嫌でした。

  • 何度も物をこぼしてしまう
  • ずっと騒いでいる
  • 習い事に連れて行くときに、毎回泣いて嫌がる

結局、自分がやってほしいように動かないから、怒っていただけでした。

「もう怒りたくない」という思いと、自分も怒られて嫌だったのに、同じことをしているという思いから気質を勉強しました。

私自身も、親から怒られたときは、何が悪いかよくわかりませんでした。

自分の考えを聞いてもらえず、「なぜ親の言うことを聞かないといけないのか」と思っていました。

「気質」を取り入れたことで、子育てがどのように良くなったのですか?

子育てのコツ がわかるようになりました。

もちろん、うまくいかないときもあります。

そんな場合でも

「この子はこういう気質を持っているからだな。伝え方がちょっと上手くいかなかっただけ。」とか

「今、この子はそういうタイミングだから。」とか

思えるようになりました。

自分の気持ちも少し楽になって、自分を責めることが本当に少なくなりました。

「なぜ」教えようと思ったのか「動機」が大切

久家:私は仕事をしているときに、同じようにいつも同じことに失敗する人に対して、いい加減にしてくれと思う時があります。

メールで怒って「いい加減にしてよ」と打ち込んでしまうのですが、送信前に消します。

オンラインなので、1度送信前に間があるので消せますが、目の前にその人がいたら気持ちが先に出て言ってしまうかもしれません。

人に何かものを教えようというときは、「なぜ」それを教えようと思ったのかという「動機」が大切です。

愛子さんの場合は、美しい愛から出ています。

子どものことをわかってあげたい、自立して欲しい。

自分がうまく子育てできずに辛かったから、他のお母さんで同じことを悩んでいる人が豊かになってほしいという愛です。

そのような動機が大切なのです。

なぜ、私がこれをやっているかという話や、自分自身のストーリーというのを、まずセミナーで相手のお母さんに話さなければいけません。

最初のセミナーでは、「気質分析を使って、相手を理解すれば許しにつながるし、理解することで子育てがうまくいくようになる」という話をします。

そして、「どうやって、うまくいったか」を伝えてください。

なぜ、できないのか「動機」を先に考える

「破壊・構築・強化」を取り入れた商品販売型セミナーで一番大切なのは「なぜ」ということです。

否定するとか、感情を出すとか、子どもに手を出すとかは、絶対に避けたいことです。

「自分が親になったらやりたくなかった」

でも、同じことをやっている自分がいる…

自分の頭では、怒ってはいけないとわかっているけどできない…

なぜ、わかっているのに、できないのでしょうか。

ここで、あなたがある映画を見ていると想像してみてください。

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そこには、子どもとお母さんが登場します。

子どもが物をこぼして、同じことを何度も繰り返しています。

次の場面ではお母さんが注意しても、子どもは騒ぐのをやめません。

お母さんは「何度言ったらわかるの」とイライラしています。

習い事に連れて行こうとすると、嫌がって行こうとしません。

お母さんは「子どものためなのに」と思っているのに、言うことを聞かないのでイライラが爆発して子どもを叩いてしまいました。

そのお母さんは、実は子どものころ同じように親に怒られて、理由もわからず怒られることで、悲しい思いをしてきた過去がありました。

自分は親になったら同じことをしたくない、と思っていたのに繰り返してしまったのです。

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愛子さんが「気質」を教えたらお母さんは変わるのでしょうか?

お母さんはやってみようと試みますが、失敗するかもしれません。

子どもの気質を教わっただけなので、声をかけるタイミングがわからないし、自分の感情が先に出てしまうからです。

せっかく子どもの気質がわかったのに、結局無駄に終わってしまったということになります。

子どもに共感してあげないといけないのに、まず自分の怒っている感情が出てしまう…

「何回言ったらわかるの」と言ってしまうのです。

気づいたらいつもの癖が出ていたという経験が、私も何度もありました。

真の原因は「期待」にある

「頭ではわかるけどできない」「わかっているけどやめられな」いことがあります。

タバコやお酒をやめられない、暴力がやめられないなど…

その共通の敵は、自分の気持ちが先に出てしまうことです。

子育てなら「いい子になってほしい」という気持ちが先に出てしまうのです。

なぜ、でしょうか。

例えば『Zoom集客®︎の学校』でも、セールスの勉強をします。

勉強してわかっているけど、売上が上がらなかったという経験はありませんか?

「集客の投稿ができない」「お客様に金額を伝えないといけないのに躊躇してしまう」ことがあります。

子育ての場合は、怒っているときに一度立ち止まって「なぜ私は今怒っているのか 」ということを、客観的に見つめていないからです。

一度立ち止まることができないのは、なぜでしょうか。

「いい子に育ってほしい」という「期待」が裏切られると、人間は腹が立つのです。

「期待」というのは、1次感情です。

仕事でも「いつも同じことを言っているのに、なぜできないのか」ということになります。

仕事なら担当者を変えるなど解決法がありますが、子どもを変えるというわけにはいきません。

「7つの習慣」という本に、「期待と理解」に対するわかりやすいエピソードがあります。

ある日、電車に子ども 3人とそのお父さんが乗っていました。

子どもは騒いでいるのに、お父さんは下を向いています。

自分がその電車に乗っていたら、「いい加減にしてくれ」と思いますよね。

子どもが騒ぐのを、お父さんにやめさせてほしいと「期待」するからです。

「電車は騒ぐところではない」子どもは落ち着けるはずだと「期待」するのです。

「期待外れ」の行動をされると、腹が立ちます。

「怒り」は2次感情です。

このお父さんに「子どもを静かにさせてもらえませんか」と言ったところ、じつはそのお父さんは妻が亡くなったという知らせを聞き、病院へいくところだったとわかります。

その状況が理解できると、「許し」につながるのです。

悩んでいるお母さんへ伝えるには「真の原因」を話す

愛子さんは子どものため、他の悩んでいるお母さんのために気質を勉強していることは、素晴らしいことです。

セミナーで「破壊・構築・強化」という言葉がひとり歩きしていますが、テクニックとしてはいいと思います。

ただ愛子さんの「他のお母さんに辛い思いをしてほしくない」「私は気質を学んでも、気持ちが先に出てしまって、正しいタイミングで言いたいことが言えなかった」というのを話すことが必要です。

本当のことを話すことが大切です。

それを伝えたあとに、自分がどうしたらできるようになったかという「真の原因」を言うのです。

具体的に、次のように伝えてください。

「私は、自分の気持ちが先に出て、自分の感情を思い通りにコントロールできなかった。

期待は1次感情なので、期待どおりにならなかったときに、怒りとか寂しさ悲しさ不安が出てきました。

それが溜まると、爆発してしまうのです。

ひとりでコントロールできるようになるのは、難しいことです。

あなたもわかっていても、できないということがあると思います。

できるまで時間はかかりますが、練習すればできるようになります。

車の運転でも、自転車でも、できるようになると、ハンドルを15度傾けるとか、ペタルを30㎏ で踏むなど、頭で考えなくても無意識にできます。

自転車の練習で転んでも、やめなかったら乗れるようになります。

子育ても同じで、練習すれば無意識にできるようになります。

その方法を聴きたくないですか?」

一人ひとり現状が違うので、あなたのお子さんとの関係現状をお聞きして、セッションを行います。

自分の感情、自分の気持ちが徐々に抑えられるようになって、自転車にまるで無意識で乗るように、お子さんが自立する子育てのための方法を学べます。

普段は1万円でやっているセッションが、今回個別セミナーに出た方は無料で行っています。

期間限定で、今日お申し込みいただいた方だけ無料です。

何日がいいですか」

という形で、アポイントをとってください。

愛子さん:今までは、頭で考えたことをそのまま相手に言っていました。

しかし、自分の恥ずかしいと思う隠したい部分や体験談を包み隠さず出した方が、お母さんに共感してもらえるのではないかと思いました。

まとめ

商品販売型のセミナーをやるときに、愛子さんの話を聞いても気質を学んだら満足して、次にいかない人が多いということでした。

30代40代のお母さんたちで、愛から子育てしているけれど、上手くいかない人は次のように悩んでいます。

  • 子どものことをわかってあげたい
  • ついついストレスで手が出てしまう
  • 自分はダメな母親だ失格だ
  • 子どもがトラウマになったらどうしよう
  • 本当は叱らずにいたい
  • 子どもに自立してほしい

これは「期待」があるからこそ腹が立つ、愛しているからこそ腹立つのです。

子どものように身近な人には、1次感情の「期待」をしてしまいます。

その人たちに気質を教えると「いい方法を聞いた、自分でやります」となってしまう。

気質のテクニックは大切だけど、それだけでは愛子さんはうまくいきませんでした。

人間には意識頭で考えていることで、わかっているけどできないことがあります。

共通の敵は、自分の気持ちが先にいってしまうことです。

なぜかというと、人間を動かしているのは100のうち95%が「無意識だ」からです。

愛子さんの経験と、うまくいかないこれらの原因を、悩んでいるお母さんにセミナーで伝えてください。

そして次の商品説明や、個別相談で相手の悩みを理解していくところに、つなげてあげるとよいでしょう。

 

     
  

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