日本人のための【インフレ✖︎円安に備える方法】

今日のテーマは、『日本人のためのインフレに備える方法』というお話をしてまいりたいと思います。

インフレやデフレという言葉、もう英語やめてと言う人もいると思うのですが、そんなに難しい話ではないので安心してください。

今日、参加されているリンチユキさんはオーストラリアのメルボルン在住です。

リンチユキさんに、現在のオーストラリアの物価についてインタビューしました。

インフレで、貨幣価値、オーストラリアドルに対して、物の値段が上がったなって感じることはありますか?

リンチユキさん:今は円安で私が10年前にオーストラリアに来た当時は、1ドル83円や82円、70円切ったときもあったのですが、今は94円です。

10円以上違うと、かなり自分の中で考えてしまいます。

オーストラリアはアボカドが安くて、いつも朝、アボカドを食べるのですが、それが今までは、1ドルぐらいだったのが、今はもう2ドルを超えているのです。

値段が倍になってしまい、今まで朝、トーストに半分、乗せて食べていたのですが「これからは4分の1にしなきゃね」なんて話をしています。

スーパーに買い物に行って、今までなら合計30ドルぐらいかなと思って買っていたものが、今はもう50ドルぐらいするのです。

やはり物の値段が全体的に少しずつ上がっているのを感じます。

久家さん:日本でアボカドを買っている人は、今いくらぐらいで買っていますか?

昔日本では100円ぐらいでしたが、この前近くのスーパーで見たら、高いものでは、1個380円のものがありました。

高いですよね。

380円だったら、8分の1や16分の1だけになってしまうので、そうすると食べるところがないですね。

オーストラリアのランチ価格

参考までに教えてほしいのですが、オーストラリアではランチをカフェなど外で食べると普通は幾らぐらいですか?

リンチユキさん:20ドル札を持って出かけても少し足りないです。

久家さん:20ドルと言うと1人当たり2,000円ぐらいかかるってことですね。

リンチユキさん:ランチで最低でも2,000円以上かかりますので、きちんとしたサラダなどがついているのを食べようと思ったら、最低でも23ドル〜25ドルぐらいはします。

久家さん:高いですね。

2,300円ぐらい必要ですね。

日本のランチ価格

日本では、ランチを食べて2300円使うことってありますか。

日本のランチは、お弁当屋さんなどで700円、最近ちょっと上がってきて900円くらいです。

サイゼリヤなら500円ぐらいじゃないですかね。

イタリアンレストランのサイゼリヤのランチは、サラダとスープとメインのハンバーグなどが付いて500円は安いです。

それから大戸屋は、しまほっけ定食が980円。

オーストリアドルで10ドルぐらいです。

それとビールの中ジョッキが280円なので、13ドル掛からないでしまほっけ定食を食べられるのです。

メニューの全てが1,000円ぐらいです。

1,000円以下に抑えているという感じです。

ニューヨークのランチ価格

ニューヨークに行くといくらになるかというと、、、

ニューヨークには大戸屋は3店舗あります。

今USドルで1ドル132円ですから、いくらぐらいでしょうか。

今日、参加される松本義和さんという方は、ウォール街で仕事をしていたので詳しいです。

ウォール街は金融機関で一番有名で、大手の金融機関や投資銀行などをずっと渡り歩いて、今も日本で現役の方です。

もう10年来、ずっとお付き合いをさせていただいています。

彼に聞いたらニューヨークでは、しまほっけ定食は5,000円だと言っていました。

嘘だと思ったのですよね。だって日本で980円のしまほっけ定食が5,000円はいくら何でも高すぎます。

5倍ですよ。

皆さん聞いてもいいですか。

日本に住んでいて、大戸屋という定食屋で、しまほっけ定食がランチで5,000円だったら食べるか食べないか。

5,000円だったら食べないでしょう。

実は調べたら、しまほっけ定食はドルだと今3,800円か3,900円ですが、チップがあるので、チップを払うと5,000円ということなのです。

大体定価で4,000円ぐらいだと思ってください。

それにチップを払う文化があるので、1割〜2割払うと5,000円になってしまうという話なのです。

ではここで皆さん、疑問が生まれませんか。

オーストラリアもランチが大体2,000円。

ニューヨークはしまほっけ定食は4,000円プラスチップです。

ニューヨークだけでなくハワイも丸亀製麺などで、うどんやラーメンを食べたら1,500円や2,000円はかかるというのです。

ニューヨークでは、かけうどんが2,000円だったりするわけです。

なぜ日本はまだそれほどインフレを感じないのか

理由があるのです。

今は2022年で、日本はインフレになっていない、インフレをまだ感じていない理由があります。

電気代を払っている人や車を運転する人は、感じていると思います。

だけど普通にスーパーに行っている人たちは、それだけだとあまり感じていないのです。

それはコロナだからです。

実は、日本はコロナで、外国人旅行者を、まだほとんど入れていないのです。

開国していないのです。

言葉で言うと強烈ですが、まだ鎖国しているのです。

日本は今コロナが過去最多の勢いで増えています。

ただもちろん、重症化率は減っているのですが、まだ開国していないのです。

アメリカはどうなっているかというと、リベンジ旅行というので、もうCAやパイロットが足りず、空港が満員だと言うのです。

開国するとどうなるかというと、外国から来たら日本のものは安いわけです。

だって、しまほっけ定食を4,000円、5,000円で食べていたのが、1,000円って、めちゃくちゃ安いと思うのがわかりますよね。

だから、外国人が来るようなところは、もう値段が上がっています。

リッツカールトンホテルやハレクラニは高いです。

もう一泊15万くらいです。

一泊15万円のホテルに日本人は泊まりますか。

日本では5,000円や1万円で泊まれるホテルもあります。

私がなぜ毎月泊まりに行くかというと、全てカードのポイントで行っているからなのです。

普段は1万円や5,000円のホテルです。

旅行でバックパッカーみたいな形で回るので、2,000円のホテルに泊まったりもします。

最近はあんまり行かないですが、色々な人がいるから楽しいです。

15万円のホテルに行ってみてわかるのは、こんなに今格差があるんだということ、日本の国内だとあまり格差はないのですが、インフレの海外と日本とでは、感覚が違うのです。

何がわかるかというと、鎖国しているからなのですが、知っておいてほしいのは、日本がコロナが終わり解禁すると、多分、外国から観光客や出張や仕事でも来る人が増えます。

外国の人から見た日本は安い国

外国の人から見た日本は安い国なのです。

皆さん覚えているかどうかわからないですが、円高になったときに、私達日本人は海外に行ってヴィトンなどのブランド品を買う人たちがすごく増えましたよね。

だけど今度は逆が起こります、みんな日本に来ます。

来た人たちから見たらめちゃくちゃ安い。

そうすると、一部の物の値段が上がることを皆さんは感じます。

それは外国の方が使うところです。

アップル製品は値上げしている

例えば一番わかるのはアップル製品のiPhoneやMacの値段です。

ヤマダ電機やヨドバシカメラに行くと、もうMacのパソコンが5万円ずつぐらい上がっています。

なぜかというとアップル製品は、一番始めにインフレになったときに値上げします。

ブランド力があるので値上げしても売上が落ちないのです。

今回の決算を見ているとアップル製品は、予想よりも決算が良かったのです。

一株利益というのもあるのですが、それは別に知っていても知らなくてもいいです。

だけど、例えばアップル社はアメリカで、MacBook Proという私が使っているパソコンは、高いものは今40万円ぐらいになっています。

「なぜこんなに高いの」と思ったわけです。

パソコン1台40万円は、日本人の感覚では高いですよね。

私は普段は25万ぐらいで買っているので、なぜこんなに上がっているのだろうと思ったら、やはり円安とインフレです。

なぜMacが一番始めに値上げするのか

iPhoneとかMacBook Proは、世界同時に値上げするのです。

なんで同時に値上げしているかわかりますか。

転売などして安く売ったりしないようにするためです。

要するに個人が、個人や会社に転売してしまうからなのです。

Macの製品をみんな使いたいのは、アメリカもオーストラリアもヨーロッパも共産圏も基本的には共通です。

アメリカだけ40万円になって、例えば日本だけ30万円だったら、それを日本で10台買ってきてアメリカで売ったら10万円ずつ利幅が取れるので10台で100万円取れるのです。

Macの製品は、せどりをやる人が現れてしまうのです。

インフレの時の値段が、この後何が上がるかというとき、一番わかりやすいのはMacやiPhoneの値段です。

せどりされないために全部上げてくるので、海外でMacやiPhoneの値段が上がっていたら、インフレがくるなと思っていた方がいいのです。

Macを使わない人は別にいいのですが、でも基本的にMacが上がったら他のパソコンも上がってくると思っていた方がいいです。

インフレ対策を投資のプロにインタビュー

今日は、インフレ対策ということなので、もちろん前提で言っておきます。

別に今日は投資の個別銘柄の話でもないですし、ここの会社がいいよなどという話ではないのです。

備えあれば憂いなしという話で、投資は完全100%自己責任でやってください。

ただ私が10年以上の付き合いで本当に信頼できる方、松本義和さんという方に来ていただいています。

今も金融機関に勤めていて、そこで年間の売上が260億円などすごい方です。

元々私が会社にいる時からクライアントとして学びにいらっしゃっていた方なのですが、今私は金融のことを学ぶことが多く、彼からずっと教えてもらっています。

松本義和さんよろしくお願いします。

投資銀行やウォール街とはそもそも何ですか?

松本さん:ウォール街というのはニューヨークの株式市場です。

ストックエクスチェンジのある場所がウォールストリートで、そこはアメリカの大手の投資銀行だったり、色々な金融機関が集まっているところで、世界の金融の中心と思っています。

そこにある会社にも勤めていました。

皆さんご存知のようなGが付く会社とかMが付く会社にもいました。

久家さん:あの有名なところですね。

元々東京大学をご卒業になられて、日本の保険会社に入られてからアメリカに行かれたそうですね。

松本さん:保険会社にいたときにアメリカの株の運用を勉強してこいということで、ニューヨークではなくてフィラデルフィアという古い街へ行きました。

日本の京都みたいなところで、1人でポンと入れられて、ずっと1年間そこで外国人の中に入って勉強をして、運用の仕方、アメリカの株の投資の勉強をして、その後ニューヨークのオフィスに入り、そのときの保険会社の資金をずっと運用していました。

久家さん:その後、今は日本に帰ってこられて今も金融機関にいらっしゃるのですね。

松本さん:僕はアメリカ株が専門でずっとやってきたのですが、日本ではアメリカ株の運用というのを、なかなか日本人でやらせてもらえるところがないというのもあり、それで外資系の運用会社に転職をしました。

アメリカ株や世界の株を投資したいという機関投資家に、兆単位で資金を運用している会社など組織の資金を預かる営業的なところと何が起きているのかという説明など色々なアドバイスといいますか、提案などをするというようなことをずっとやっています。

過去の教訓!インフレほど怖いものはない

久家さん:日本がこの後、例えばインフレになってくるというのは、どういうことかというと、私は50代ですが、これまで生きてきたこの30年間はデフレっていう言葉がありました。

インフレに対してデフレです。

お金に対して物の価値が下がっていくわけです。

だから過ごしやすかったわけです。

どういうことかというと、日本円を貯金していたら、物の値段が安くなるので、日本だと例えばさっき話したサイゼリヤというレストランは未だにサラダとスープと、ハンバーグがついて500円で食べられるのです。

そしたら「ニューヨークは5,000円ですよ」と松本さんが教えてくれたのですよね。

松本さん:7、8年前でもやはり1,000円ではランチは食べられなかったのです。

久家さん:海外ではニューヨークやイギリスにも行っていましたね。

連絡をもらったとき、「めちゃくちゃ高いですよ」、「コーヒーとサンドイッチで2,000円ですよ」とよく言っていましたね。

松本さん:2,000円超えるのです。

「なんだよこれ」という感じでした。

久家さん:松本さんは今現場で、金融のど真ん中で、ずっともう40年ぐらい金融業界にいらっしゃいますか?

松本さん:金融業界はそうですね。

40年近くいますし、株の世界というだけでも30年になりました。

久家さん:ものすごくいい人なのですよ。

乗馬をやられていて、会ったらわかります、こんないい人がいるのという人です。

競馬ではないですよ、乗馬の方です。

乗馬でチャンピオンになるような人で、めちゃくちゃいい人なのです。

もちろん性格もいいし、お子さんも育てられて、未だに金融機関のど真ん中にいる方です。

今日は時間も限られていると思うのですが、私の方から松本さんにいくつか質問があります。

もちろん投資は自己責任ということを皆さんに伝えています。

松本さんは全世界を見てきて、大暴落やインフレ、デフレを見てきたと思います。

日本は今インフレに変わったじゃないですか。

サイゼリヤは500円でランチをやっていたり、100円ショップに行ったら色々なものが安く買えます。

私が子供の頃は、一人暮らしをするとき、自分の台所用品を買うときに、まな板と包丁などを買ったら大体2,000円ぐらいしました。

今は100円ショップで300円で買えます。

だから過ごしやすかったのですが、それが何か変だぞと、世界では値段が上がっているぞと感じ始めてですね、私のおじいちゃんおばあちゃんの代は、「現金は駄目ですよ、インフレほど怖いものはない」とみんな言うのです。

もう80歳、90歳の人は、「インフレほど怖いものはない、現金だけで持っているのは危険だ」とみんなが言うのはなぜかというと、すごくインフレになったときがあったらしいのですね。

インフレ時に学ぶお金の守り

私達はそんなことあるのかと思っているのですが、私からまず1個目の質問です。

来るか来ないか経済のことはわからないですが、もし海外で値段が上がっているように、しまほっけ定食が5,000円にはならないと思いますが、なるかもしれない。

2倍になって2,000円になるだけでも日本人から見たら高いです。

今持っている貯金やもらっているお金はどうしたらいいのか

答えはないと思うのですが、答えは当たり外れはないと思うので、参考までに教えてほしいです。

松本さん:絶対的に正しいものというのは、やはり何が起きるのかわからないということなので、ないのです。

やはりインフレというのはお金の価値が下がる時なので、まずお金で持っている状態というのは、避けた方がいいのです。

お金をゼロにしてしまうのもそれはそれで危険なのですが、やはりお金でないものに、一部換えて持っていた方がいいということです。

組み合わせて持った方がいいということですね。

今はお金だけで全て現金預金している人が多いです。

それはあまりよろしくないかなと思います。

他の物の値段が上がるので、それに連られて上がっていくようなものをできるだけ入れていくということを考えた方がいいのが一つと、

あと、インフレというのは、一つには、貨幣の価値が下がるということなので本当に1万円の価値が下がっていくということであれば、その一方で今起きている円安が起きているように、海外のドルの相対的な価値が上がっているということなので、やはりそちらの方を持っていた方がいいです。

ただこれは逆も起こりえるので、ドルが絶対大丈夫ですということはなかなか言えないのですが、やはり分散しておくことでドルを持っていたり、オーストラリアドルを持っていたり、イギリスのポンドやユーロを持っていたりなど色々と分けて持つといいかなと思います。

たくさんは難しくても、最低限日本円だけで持つのはやめた方がいいということです。

お金の守りは分散させる

久家さん:やはり分散した方がいいのですね。

今おっしゃった前提として皆さんドル円で検索すると出るのですが、ドル円というのはUSドル、要するにアメリカドル、オーストラリアドルではないのですが、例えば5年間のチャートを見ると、元々この5年間は大体2018年ぐらいは110円〜115円ぐらいで、今回いきなり139円に上がり、また132円です。

だけどもっと長い期間で見ると最大で300円ぐらいになったときもあります。

こういうふうに上がるかどうかわからないわけですね。

こういうのは予想はするのですか?しないのですか?

松本さん:予想は、しないことはないです。

さすがにこの業界にいるので予想はするのですが、ただ1つにかけて何でもかんでもそちらに持っていくということは、やはりしないですね。

そうではないケースというのも考えながら、分散をするというのが基本的なところかなと思います。

久家さん:今日の限られた時間で、皆さん分散するかしないか、何をしたらいいのかという話になると思うのですよね。

もちろんYouTubeなどでもたくさんそういうのを教えている人がいると思うのですが、松本さんは例えば分散でよく皆さんに言われるのが、やはり投資で大切なことの一つは、分散というポートフォリオ、要するに組み合わせのことですか。

1000万円持っていたら全て1000万円で持つと、円安になると危ないから、半分はUSドルで持つなど、それはわからないですが、500万円分を日本円など、そういう組み合わせが大切だというのと、もう一つは考え方が大切だとよく言うと思います。

その人が持っている器という言い方もあるかもしれないですが、なぜ組み合わせが大切なんですか?

松本さん:基本的にはやはり未来を予想して当たることもありますが、当て続けることは、ほぼ不可能です。

久家さん:40年間金融業界にいてもやはり不可能なのですか?

松本さん:そうですね。

たまたま何か大きな動きがあったときに当たって、すごく注目される人は、その時々でいますが、結局続いた人は、ほぼほぼいないというくらい難しく、これはもう神様しかわからないと諦めて分散した人が結局のところうまくいっているというのが実際のところです。

久家さん:だから30年40年で見ると分散した方がうまくいくということですね。

一つは分散、もう一つはその人の考え方、投資と投機とよく言うと思いますが、投資っていうのは何か価値ある資産にお金を投じること、投機というのはタイミング確実にお金を投じることとよく言いますが、投資や投機など、なぜそういう考え方が大切なのですか?

松本さん:やはり投機は基本的に短期間で大儲けしましょうという、そういう思考になりやすいです。

本当に金融市場は色々な要因で動きますので、自分の考えているのと違う方向に動くこともよくあるのです。

それが一時的であれ、長期であれ。

そうなったときに、やはり短期で勝とうと考えている人はどうしても合理的に判断できなくなる事が多くて、大損しやすくなるのです。

当たれば大儲け、外れれば大損っていうのは、もう完全にギャンブルになってしまう。大体においてこういうのは悪い方へ転ぶ方が、なぜか多いというのがあります。

きちんとした考え方を持って長期でやるというのを持たないとやはり損しやすいというのも一つです。

なぜ、心穏やかなお金持ちになろうなのか

久家さん:皆さん今日は少し抽象度が高いので、すぐにどうこうはないかもしれないですが、例えば松本さんは、投資家で有名なウォーレンバフェット氏の特徴や、こういう投資が心穏やかでお金持ちになることが大切など、ブログに書いていたりするじゃないですか。

なぜ一番報酬も高い金融業界で、一番激しい金融業界にいる松本さんが心穏やかなお金持ちになろうという、なぜそういう考え方のブログを書いているのですか?

松本さん:やはり投機を中心に考えていくと、四六時中、常に市場のことしか考えられなくなってきて心にも余裕がなくなります。

結局あまり幸せではないのです。

そういう状況を業界でたくさん見てきています。

本当に全てをそれだけにかけて、何が楽しいのだろうみたいになってしまう人が多いのです。

それで燃え尽きてしまう、という人も結構見ています。

久家さん:基本的に金融業界は日本ですと東大や京大など一番優秀な人が多いと思いますが海外でもやはりそうですか?

そういう人でもギャンブルと同じように燃え尽きてしまうのですか?

松本さん:そうですね。

ギャンブルと一緒で、やっている最中はアドレナリンがたくさん出るのです。

だから多分、その時は充実感があるのです。

でも、やはりそれだけで終わってしまう感じになるので、全然幸せそうではないです。

だから、そうではなくて少し考え方を変えて、幸せとは何でしょうみたいなところから入っていった方がいいですし、僕は皆さんには、投資で大きく稼ぎましょうという考え方はやめた方がいいと言っています。

久家さん:皆さんの夢がなくなるような気がしますが、でもそれが40年間、現場で生き残って、実際に昨年も2,600億など、売っている人の言葉で一つの見方なんですね。

多分、私が20代30代だったら面白くなさそうと思うかもしれないですが、それが実際に40年生きてきて、現場のプロ中のプロなわけですから、なぜそういう考え方になったのかは、やはり聞きたいです。

投資で重要なのは時間!複利の法則を利用する

松本さん:長期的にはある程度の方向性は考える必要は絶対あるのですが、要は短期でドタバタやってプラスになることは結局はあまりなくて、長期で、やはり一番投資で大事なのは時間なのです。

時間をかけることが実は大事です。

複利の法則は、まさに時間をかけることで、最初はあまり大した成果はないみたいに見えるのですが、やはり時間をかければかけるほど、ものすごい力になるというのが、実は複利の法則で、そこをやれる人が、結局、長期的にはものすごく裕福になっているということです。

さきほど話が出た世界一の投資家と言われているバフェットがなぜ強いかというと、やはり極めて長期で買い、良い会社を買ったら基本的に売るつもりはなく、ずっと置いておくのです。

途中では、彼があまり投資しないテクノロジー株が上がっているときにはバフェットは死んだなどと、マスコミで言われるのですが、だけどそれでテクノロジーが大崩れすると、やはりバフェットがすごいと言われるということです。

また評価されたりということが起きて、結局、彼は売らずにずっと長期で見て、持っていることが、やはり力になっているというのをたくさん見ています。

やはりその方が、多分投資にかけられる時間が多くない人は、余計長期でじっと持っていると、本当に着々と少しずつやっていくということの強さというのを一番感じられると思います。

投資初心者であれば、本当にそれを愚直にやっていくのが、一番強いというのをたくさん見てきました。

久家さん:私も松本さんに作ってもらった、複利ですよね。

時間とともに資産を増やすという複利というのを、活用できたらいいなと色々勉強してきて、実際やっていて、やはり心穏やかでいいなと思うのです。

アルバートアインシュタインが世界の七つ目の不思議というか、七つ目の偉大な発見の一つは複利だと言っています。

日本と海外での銀行預金

私も事業をやっているので、普通預金もたくさん持っています。

日本の銀行の金利が幾らぐらいつくかというと、1年間で0.002%です。

100万円を入れていて1年間で2円です。

例えば、米国の一番分散投資されているSP500などというのは、15年20年経って持っていると、大体もう赤字になることはアメリカが上がっている限りほとんどないということですね。

皆さん、SP500を勧めているわけではないですからね。

大体7%ぐらいの複利で回っているのですよね。

買って売らなかったらどうなるかというと、銀行預金に対して複利は2次曲線で伸びるので、例えば15年で見ると、あなたが毎月5万円、年間60万円を積み立てます。

少しハードルが高い人も、まずできるところから始めることが重要だと思います。

私もそうだったので、1万円でも5万円でも。

別にアメリカ株を買ってくださいというわけではなく、知っておいてくださいと言うことです。

例えば日本で5万円を銀行預金でずっと毎月貯め続けると、12ヶ月で60万円になります。

15年経つとそれが900万円になるのですが、金利は15年で1,000円しかつきません。

1,000円ではオーストラリアのランチも食べられないですよ。

ですが、同じ5万円ずつ、例えば今日本の保険会社でも簡単に買える米国株を買い、7%の複利で回ったとしたら、1,594万円、大体1.56倍になるということです。

20年経つと、1,200万円が2,600万になります。

銀行ですと、20年で金利2,000円です。

米国株が必ず回るとは言わないですよ。もし7%で回ったとしたらです。

ですが、過去は回っているわけです。

SP500というのを調べてもらったらわかります。

注意してほしいのは、、上がったり下がったりは自己責任です。

ご自身で考えてください。

ただこの複利を使い7%で回ると、20年後には、1,200万円が2,600万、つまり1,400万円プラスになり、30年後には1,800万が6,100万、つまりプラス4,300万円ぐらいになります。

もう60代だから70代だからと思う人もいるかもしれないですが、私は地球が明日なくなっても植物の種を植えるという考え方が好きなのです。

生きている間に、今日やることをきちんとやる。

明日どうなるかはわからないですが、きちんとしたことをやりたいと思ったときこれがきちんとしているかどうかは別なのですが、こういう考え方があることは知っておいてほしいです。

アメリカ株など、最近YouTubeでも流行っています。

ですが今年はすごく下がっていたりするのです。

例えば、さきほどのSP500みたいな、分散投資ができるものがあるのですが、これがいいというつもりは全くないですよ。

ただ結局、物の値段、株価なども過去5年でも下がっていて、2020年、2021年はコロナで1回半分以下に下がり、また戻り、すごい最高値で4万7,000円ぐらいに上がり、今はまた4万1,000円に戻っていたり、ギザギザを繰り返すので、これは神のみぞ知るものです。

でも最大でこういうのを見てみると、長期的にはアメリカの企業が上がっていて右肩上がりです。

日本の株はこうはなっていないのです。

 

豊かにさせてもらっているのがポートフォリオという組み合わせ

アメリカ株を買ったらいい、いけないの話ではなくて、知っておいてほしいのは、二つです。

一つはやはり松本さんから学ばせてもらってよかったのが、おかげさまですごく豊かにさせてもらっているのが、ポートフォリオという組み合わせなのです。

そして、もっと大切なのは考え方、人生をギャンブルにしないで、着実にお金を大切にして、お金を守るとお金に守られるということです。

お金を守る方法というのは、日本円だけで持つことではないというのを知ることと、お金を守ると、やがてお金をミッションのために使うときが来ると私は思っています。

自分の人生でやりたいことのために使うときが来ると思っているので、お金を守っています。

もちろんそうすることで、お金に守られるのです。

 

三辺さん:インフレの話は聞くのですが、実感があまりないです。

でも僕も昔、短期投資がいいと聞いて短期投資ばかりやって、結構お金をとかしているので、もっと早くこのお話を聞けたらよかったなと思いました。

ここちゃん:心していかないといけないなという危機感を持っています。

今日のお話を聞いて、投資で大切なのは時間をかけるという言葉が、非常に入りました。

昔株価が下がったときに、これ以上下がったらどうしようと思い手放したものがありました。

本当に時間をかけるということは知らなかったので、これ以上下がったら怖いと思い、大急ぎで手放して、後で泣きました。

リンチユキさん:父と母が海外で仕事をしていたことがあったので、やはり海外のお金の動きというのをよく見ていました。

2008年に1ポンドが230円だったときに私はロンドンにいて、そして1年も経たないうちに1ポンドが130円になり、お金の価値が下がってしまい、母は大損したのですが、その後「今度はオーストラリアドルだ」となり、当時私が行ったときには銀行に預けると6%ついたのです。

それでお金を動かそうと思っていたら、次の年ぐらいにガクンと下がったのです。

香港の投資家の友達は、結構もうお金を動かしていて、やはりこれからは中国の投資家が増えるからということで、オーストラリアでも、すごくお金の動きを見てきましたが、私にはできないと思っていました。

今日お話を聞いたときに、長期的な考え方をするという話がすごく私にとって意外で、もう少しガツガツやっていくものなのかなと思っていました。

長期的な目を持たなければいけないんだなというのを学ばせていただき、すごく勉強になりました。

久家:今日はありがとうございました。

皆さん掛け声で終わりたいと思います。

「思いが原因、人生は結果、浮かんだことは必ずできる。まる。」

 

     
  

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