僕がワイナリーをつくった理由/ダイヤモンド社
¥1,575
カンブリア宮殿 2011年12月1日 放送
◆ゲスト カーブドッチ経営者 落 希一郎(おち・きいちろう)氏を観ました。
カーブドッチ経営者 落社長!
ひとりの頑固者が荒れ地を開拓して始めたブドウ作りが今、都会から地方に人を呼ぶ、新たな産業を生み出そうとしている。
『夢を叶えるのに不可欠なこととは?』
■豊かさを創る質問■
・あなたは、個性豊かな事業をしていますか?
・あなたは、夢を叶える条件をご存知ですか?
・あなたは、ロールモデルからどのように学んでますか?
※カンブリア宮殿はこちら!
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
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<卓越のレシピ>
大量生産でなく、個性豊かなワインをつくる!
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◆年間30万人を集める人気ワイナリーをつくりあげた落社長。
だが落社長はこれ以上、カーブドッチのブドウ畑を広げようとは考えていない。
大量生産ではなく個性豊かなワインをつくる考え方を、落社長は留学先のドイツで叩き込まれた。
ドイツではワイナリーだけでなく、町のパン屋もチーズ屋もソーセージ屋もその多くが個人経営。
それぞれが小さいながら自分の商品に誇りをもち個性も主張する。
それが地域社会に豊かさをもたらしている。
◆そんな落社長の経営に共感した若者が、カーブドッチの周辺にワイナリーを開き始めた。
5年前にカーブドッチの隣にオープンしたワイナリー『フェルミエ』
オーナーは元東京の証券マンという経歴をもつ本多さんだ。
本多さんは、落社長に憧れ、3000万円を貯めて独立した。
本多さんがワイナリーで挑戦しているのはスペインの品種、今年始めて出荷にこぎつけた!
さらに今年また新たなワイナリーがカーブドッチの隣にオープンする。
落社長の夢は、この地に新しいワイナリーを呼び込みこの地を一大ワイン産地にすることだ!
◆小池さん:なぜ、皆さんワインづくりに憧れるのでしょう?
落社長:そのヒントは、カリフォルニアの『ナパ』にあります。
ドイツ時代に夏休みを利用して、ナパを2ヶ月かけて廻りました。
その頃は数十軒しかなかったワイナリーが、それから40年しかたっていなのに400軒近いワイナリーができて、世界一のワイン地帯になったのです。
「ワイナリーをやりたいよ!」という人達に「どうぞ隣で!」という形でワイン造りを教えて独立させて、ラーメン横町的な発想で相乗効果を狙ったら・・・・・。
ナパが、世界最大のワイン地帯になったのです。
◆落社長は『ナパの奇跡!』と呼んでいます。
これを学んだのは、落社長だけでなく、オーストラリアでもニュージーランドでも同じようにワイン地帯をつくっています。
戦後の新しいワインづくりは『ナパ』から始まるのかなあ?と思います。
だから弟子はどんどん独立させていきます。
全体の環境を綺麗にするには一人では無理なので、今からいい仲間!いいライバルが動き始めたらいいなあと思うのです。
例えば、ブルゴーニュのシャンベルタンができるまでに千何百年かかっています。
ところが、ナパは禁酒法もあり、その後からなので、あそこまでワイナリーがくるまでに60年でできています。
今、情報の時代なので「ワインづくりをやりたいよ!」という人が明日、私のところに来る可能性もあります。
◆村上龍さん:『ワイナリーを成功させる5つの条件』があるのですよね?
① 資金
資金は、あった方がいいですが、たくさんある人はだらけてしまうのでしないと思います。
ワイナリー経営には6000万円かかりますがその半分は資金がないと銀行が貸してくれません。
落社長のカーブドッチの成功モデルがあるので、今は自己資金が半分あれば、近くの金融機関が貸してくれます。
「ワイナリー経営の資金は3000万円が必要でなのですね!」
でも自分がもっていなくても家族がもっていればいいです。
② 年齢
落社長は43歳ではじめましたが、遅い方です。
それまでに修行期間を経ていましたから・・・。
20代ではまだ駄目でしょう。
やりたいことがたくさんあるので、夢が大きくなりすぎて自己破滅してしまうことがあります。
ワイナリー経営は、30代からではないでしょうか?
③ パートナー
自分一人で、カーブドッチを始めていたら、独善的でうまくいかなかったと思います。
落社長のパートナーは都会からきた女性の方で、センスが良かったです。
何よりお金の勘定が、落社長よりも何倍もうまかったです。
落社長はお金をつかいすぎてしまいますから・・・。
④ 強い意志
『持続する意志!』
これが一番重要ですね。
⑤ 綺麗な景観
「美しい景観」は大切です。
村上龍:フランスワールドカップのときに、アルルを旅しました。
そこには大きな木が一本だけ残っていて、綺麗な景観があるのです。
そこで現地の人に聴きました。
『何で、こんなに、フランスの景観は綺麗なのですか?』
すると・・・。
『ムッシュ村上、私たちは綺麗な景観が好きなんだ!』
というのです。
落社長:ヨーロッパでは、自分が生まれた土地で、亡くなるまで暮らす方が多いので、家から見える景観は家の一部のように考えているのかもしれません。
◆落社長:映画監督のフランシス・コッポラがワインづくりを始めましたね。
もし小池さんがワイナリーを始めるなら『ビーナスワイン』と名付けるといいですね。
小池さん:そんな生半可な意志では、ワインづくりはできないのではないですか?
村上龍さん:イタリヤでは成功した人が、トスカーナ地方に土地と別荘を購入して、人に任せてワインづくりする人がいますよね。
落社長:ワイン造りはポイント、ポイントでかかわるのです。
そこでコミットすると、それが人生の一部になるのです。
「小池映子さんは、私は美貌だけで売るよりも、180度ハンドルを切って! 違った側面があるのも良いですよ。」
村上龍先生は、小説を書きながら自分の創ったワインを引き出物で出すといいですね。
村上龍さんは、小説を書く合間に、ワインをグビッというのもいいですよね。!
村上龍:いやあ~実現性があるので・・・(笑)
◆落さんのパートナーは副社長ですよね。
パートナー探しが一番難しくないですか?
落社長:「・・・」
村上龍:「日本経済が厳しい!」と言われますが「自分はこれが好きだ!」という人が増えてます。
「これが本当に豊さなんだなあ」と思います。
落社長:3、11大震災の後、被災地が立ち直る時に今迄と違う生き方がでてきたのは、喜ばしいことですね。
◆村上龍さんの編集後記◆
落さんのワインは「おいしい」という曖昧な評価を超えるものだった。誠実で、陰影のある香りと味わいがあった。
要するに、本物だったのだ。
ワインは基本的に「地元」のものであり、移動させると味も香りも落ちる。
新潟の人々は本当に幸福だ。
周辺には複数のワイナリーができつつあり、いずれ東洋のナパになるだろう。
日本は全体的には衰退しつつあるが、やりようによっては真の意味で豊かになっていく可能性があるのだと、そう思わせる人々と地域が、数は少ないが、確実に存在する。
※カンブリア宮殿 村上龍さんの編集後記◆
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20111201.html
【ゲストプロフィール】
◆ゲスト カーブドッチ経営者
欧州ぶどう栽培研究所 代表取締役社長
落 希一郎氏
1948年:鹿児島県生まれ。東京外国語大学中退
1976年:西ドイツ国立ワイン学校卒業
その後、叔父が経営する(株)北海道ワインでワイナリー事業に従事
1992年:新潟県新潟市(旧巻町)にてカーブドッチ設立
【企業プロフィール】
所在地:新潟県新潟市西蒲区角田浜1661
年商:10億円(うちワインの売り上げ1億円)
従業員数:160人
「ヴィノクラブ」会員数:約1万人
※カーブドッチはこちら!
https://travigne.jp/
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<魔法のレシピ>
■『ナパの奇跡』
ラーメン横町的な発想で相乗効果を狙った、
カリフォルニア「ナパ」のワイナリー地域が成功した。
■ ワイナリー地域全体の環境を綺麗にするには一人
では無理、今からいい仲間!
いいライバルが動き始めたらいいなあと思う!
■ 『ワイナリーを成功させる5つの条件!』
① 資金
資金は、あった方がいいですが、たくさんある人はだらけてしまうのでしないと思います。
約6000万円かかりますが、その半分は資金がないと銀行が貸してくれません。
ワイナリー経営には、資金は3000万円が必要ですね。
でも自分がもっていなくても家族がもっていれば大丈夫!
② 年齢
落社長は43歳ではじめましたが、遅い方です。
それまでに修行期間を経ていましたから。
20代はまだ駄目でしょう。
やりたいことがたくさんあるので、夢が大きくなりすぎて自己破滅してしまうことがありますので・・・。
ワイナリー経営は、30代からではないでしょうか?
③ パートナー
落社長がいうには「自分一人で、カーブドッチを始めていたら、独善的でうまくいかなかったと思います。」
落社長のパートナーは都会からきた女性でセンスが良かったです。
何よりお金の勘定が、落社長よりも何倍もうまかったです。
落社長はお金をつかいすぎてしまいますから・・・。
④ 強い意志
『持続する意志!』
これが一番重要ですね。
⑤ 綺麗な景観
「美しい景観」は大切です。
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<さくらのB級グルメ>★★★★★ ★★★
JR名古屋駅で『名古屋みそカツ弁当』(850円)をいただきました。
やわらかいロースの小型味噌カツが3個入っています。
八丁味噌の味が好きな人にはお薦めですね。
( •ॢ◡-ॢ)-♡
名古屋の食の中心ともいえる赤味噌。
その赤味噌の代表といえるのが「八丁味噌」です。
八丁味噌は徳川家康生誕の岡崎城より西へ八丁離れた八丁村、この地で味噌を仕込み始めたのが八丁味噌の起こりとされています。
この八丁村は東海道と矢作川の交わるところで、大豆や塩を手に入れやすく、ここの地質が花崗岩質ということもあり地下からの良質な天然水にも恵まれた、味噌作りにとっていくつかの条件に恵まれた土地だったそうです。
八丁味噌は大豆・塩・水のみでつくられ、風味を落とさず長期保存が可能なため、重宝されたといわれています。
この味噌が名古屋・三河地方の代表的名物料理、「味噌煮込み」、「味噌カツ」、「味噌おでん」などの味噌料理の原点となっています。
兵糧として重宝された八丁味噌は、名古屋人のDNAに家康の倹約精神をも受け継がれてきたそうです。
こうした八丁味噌が名古屋人特有の味の原点となり、生み出された料理が、「味噌煮込みうどん」「味噌カツ」「味噌おでん」「どて煮」とされているそうです。
■JR名古屋駅の美濃味匠(食ログ)はこちら!
https://r.tabelog.com/aichi/A2301/A230101/23037816/
有難うございます。