成功への情熱―PASSION (PHP文庫)/稲盛 和夫
¥580
京セラと、第二電電(現・KDDI)の創業者で現在は、日本航空株式会社(JAL)の再建を無料で引き受けている稲森和夫会長の書籍『成功への情熱』を読みました。
稲森和夫会長は
『人生という名のドラマの脚本を、自分で主役となり描く必要性』
を書かれています。
人生とは自分自身が主役を演ずるドラマです。
しかし実生活のドラマでは、単に演ずる以上のことをしなければなりません。
自分自身で『脚本を書く』のです。
始めから結末がわかっているドラマと違い、どういうドラマを描くかは私たち次第なのです。
■豊かさを創る質問■
・あなたは、自分を主役として人生の脚本を描いていますか?
・あなたは人生に明確な使命や目的をおもちですか?
・あなたは、あなたが描いた脚本を生きるために自分の心や考え方を高めつづけていますか?
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<卓越のレシピ>
自分自身で人生の脚本を書こう!
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◆稲森和夫会長は1959年に自身が勤めていたセラミックメーカーを脱サラして起こしたベンチャー企業 京セラを1兆円企業に育て上げました。
その後1984年、通信事業が自由化されてすぐに興したDDI(KDDなどと合併し今のKDDI)は3兆円企業に成長しました。
その独特の経営手法と哲学を信奉(しんぽう)する財界人は数多く日本を代表する卓越した経営者です。
◆稲森会長はいいます。
「運命は生まれたときから決まっている」という人もいますが私はそういう考え方に賛成できません。
自分の心や考え方を高めていくことによって、運命を変えることができると信じています。」
運命を抗するというのではなく、自分が演じたいと思う主役のための脚本をかけるように心と精神を鍛えてゆくべきなのです。
そのきっかけは人生の節々の数多くあるのです。
ですからそれを求めて必死に努力をしていればチャンスを掴むことができるのです。
しかし、人生の明確な使命や目的というものを持っていなければどんなにはっきりした、素晴らしいチャンスさえも見逃してしまうでしょう。
◆テレビ東京『ガイアの夜明け』ではJAL再建の真実(破綻から1年 JAL社内は今)が放映されました。
JALは更生計画がまとまり、今後は安全運行をしながら利益を上げ公的資金を返していかなければなりません。
稲盛会長はこの1年、つぶさJALの現場を見て来ました。
東京・品川にある日本航空本社の23階には「意識改革推進部」という部署が新設されました。
『稲盛会長の経営哲学』を社内に根付かせて、社員の意識改革を進めていくための部署です。
スタッフの机の上には稲盛会長の『経営・リーダー』に関するDVDソフトがありました。
役員が直接講義を受けたときのものです。
これを使って研修が行われます。
◆2011年1月8日、研修会が開催されていました。
「羽田 第1回 リーダー教育会場」
このJALリーダー教育は,週末などを利用して3日かけて行われます。
今回の参加者はパイロットや客室乗務員などの30代後半から50代の部長・課長クラスが対象。
稲盛会長がが50年の経営者人生で培った持論が放映されます。
・売り上げを最大にして、経費を最小に抑える、その差が利益ですから。
・非常に難しい、厳しい交通インフラ事業を経営しながら収益を上げて無事故で安全に運営する必要があります。
パイロットや客室乗務員たちがそろって経営について講義を受けることは初めてのことです。
◆そのリーダー研修の中に日本航空、機長の畑辺 三千夫(はたべ みちお・54歳)さんがいました。
彼は160人いるジャンボのパイロットを統括する部長でもあります。
ジャンボにあこがれ、1972年にJALに入社。
42歳の時にはボーイング747、ジャンボの機長に登りつめました。
そのジャンボも2月末までには全て手放すことが決まっています。
◆畑辺 三千夫さんはいいます。
「全く無関心だった。赤字がどういう意味を持っているのか。
無配当がどういう意味を持っているのか。全くそこには無関心でしたね。」
恥を捨て、素直に自分の反省すべきところをグループディスカッションで打ち明けます。
3日間、計30時間におよぶ稲盛さんのお話し。
畑辺さんはJAL再建に向け、パイロットとして何が出来るのか考え始めていました。
◆羽田空港にある日本航空テクニカルセンター。
ここはパイロットたちの訓練施設です。
ある一室で747-400運航乗員部の会議が行われ、畑辺さんは50人近くの部下を集めていました。
そしてこんな話しを切り出したのです。
「会社の経営破たんの原因は社員にはない!責任を取らされる言われはない。
という考え方は間違っていないか?
オレ達がリピーターをつれて来るんだぞ!
営業ばかりが、お客様を連れてくるように頑張ってもらうんじゃないぞ!
オレたちもそこを手助けするんだ。」
◆<読売新聞より 2011年5月18日21時53分 >
『JAL、連結営業利益過去最高 リストラ策奏功』
日本航空は18日、2011年3月期の連結営業利益が1884億円で、過去最高の黒字額だったと発表した。
不採算路線からの撤退や人員削減などのリストラ策が奏功し更生計画で見込んだ黒字 額641億円の約2・9倍に達した。
売上高にあたる営業収益は1兆3622億円で、計画(1兆3250億円)をやや上回った。
・営業利益は更生計画を1243億円上回った。
このうちリストラ効果によるものは1000億円強で円高効果が約140億円、燃料費下落の影響が約40億円だった。
ただ、震災後の旅客数は減っている。
4月は国際線が約20%減、国内線は約15%減となり、5月も17日時点で同水準の落ち込みをみせている。
このため、12年3月期は減収が確実な状況だ。
(2011年5月18日21時53分 読売新聞)
わたしの人生に奇跡を起こした マーフィー100の言葉/井上裕之
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◆歴代納税額で日本一の斎藤ひとりさんや、『勝ち組』経営者の90%以上の愛読書といわれる
ジョセフ・マーフィー博士は
『あなたの人生はあなたが考えたとおりになる』といいます。
マーフィー100の成功法則 (知的生きかた文庫)/大島 淳一
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まさに書籍『成功の情熱』で稲森会長がいうとおり人生というドラマにおいては、自分を主役にして人生の脚本を書いた人と目的意識もなく惰性で生きた人とでは大きな違いがでるのですね。
※お薦め書籍『成功の情熱』はこちら!
成功への情熱―PASSION (PHP文庫)/稲盛 和夫
¥580
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<魔法のレシピ>
■ 人生の明確な使命や目的というものを持っていなければどんなにはっきりした、素晴らしいチャンスさえも見逃してしまう
■ 自分の心や考え方を高めていくことによって運命を変えることができる
■ 人生とは自分自身が主役を演ずるドラマである
自分を主役にして脚本を書いこう
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<さくらのB級グルメ> ★★★★★ ★★
「ボジョレーヌーボー」
ドメーヌ・デ・ロンズ・ボジョレー・ヴィラージュ・テラヴィティス2011 をいただきました。
爽やかな香りの飲みやすいボジョレーヌーボは,味わいよりもお祝い的な要素が強いのですが、今年はブドウの生育も非常によく、まさに最高の状態でブドウの収穫が出来、また、造り手の有機栽培に対する頑なな熱意が感じられます。
◆ボジョレーヌーボーは、その年に収穫されたブドウで造られた新酒の事で、産地はフランスのボジョレー村です。
ここで収穫されるブドウはガメイ種で、その年に収穫されたガメイ種のブドウが良質であるかチェックする意味もあってボジョレーヌーボーを飲む習慣があります。
解禁日は11月の第3木曜日で、日本でも収穫祭として盛り上がりをみせます。
◆時差の関係で日本がフランス本国よりも早く飲めるお祝い的な飲み物としても、日本での人気が高いようです。
ボジョレー・ヌーヴォーの最大の特徴は、マセラシオン・カルボニック
(ぶどうで満タンにした発酵槽のフタをし密閉。
その中に炭酸ガスを注入。
ぶどうはこの状態を嫌いぶどうの皮の色素の細胞膜が破壊 されるその後破砕するといとも簡単に赤い色素が出ます。
発酵させるのでフレッシュで色鮮やかなルビー色の赤ワインボジョレーヌーヴォーができる、ということです。
至福ひとときをありがとうございます。