大切なものを、大切にしよう 『映画 沈まぬ太陽より』

山崎豊子さんの原作で、書店でもよく見かける「沈まぬ太陽」の映画をTVで観ました。

 

日本の国を代表する航空会社『国民航空』の労働組合委員長の恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を

命じられてしまいます。

10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った恩地は、

さまざまな悲劇を目の当たりにします。

その後、恩地は国民航空の組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、会社の腐敗と闘うというストーリー

ですが、フィクションといわれても、どうしても現在の日本航空と重ね合わせて観てしまいますね。

 

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<魔法のレシピ>

大切なものを、大切にしよう

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◆ここからは「沈まぬ太陽」のさらに詳細なあらすじです。

1980年代、国民航空35周年記念パーティに恩地(渡辺謙)がケニア大使の接待役として出席、

経営者側で取締役の行天(三浦友和)と八馬取締役(西村雅彦)が「迷惑だ!」と退席を促すシーンから始まります。

このパーティの最中にジャンボ機墜落事故が発生します。

 

◆その後、場面は1960年代に戻ります。

国民航空・労働組合のリーダーの行天と副リーダー恩地が経営者側に給料の労働条件の改善と賃金アップを求めて交渉する

シーンに移り・・・

経営者側に要求が通らないなら大臣が羽田を利用する日にストをすると宣言し、こうして何とか賃金のベースアップを勝ち取ります。

この後、労働組合の八木労働組合書記長(香川照之)が恩地を中心に祝勝会を上げます。

ところが・・・行天はその中に加わりません。

 

◆この後、行天は経営者側へ寝返り、経営側の息がかかった御用組合が設立されて、旧労働組合は分裂状態になります。

経営者側と激しく対立した恩地は、国民航空の小さな海外支店や初開設の支店に飛ばされて、左遷され続けます。

恩地の家族はそれに着いていきますが、子供達がホームシックになるなど大きな負担になります。

最初は家族が共に行動していましたが、途中で帰国し、恩地一人で活動するようになります。

そして恩地自身もストレスから錯乱を起こします。

 

◆帰国した恩地は、労働組合で共に活動していた仲間達の酷い扱いを聞いて愕然とし、社長に

「しない約束だった報復人事を何故したのか?」と問い詰めますが納得できる回答はありません。

そんな中ジャンボ機墜落事故が起きて、恩地は遺族担当に指名され体育館で遺族による犠牲者の確認作業に立会い、航空事故にあった

遺族の為に尽力することになります。

こうして遺族の家を回る恩地でしたが、息子や夫を失ったことで失意の人々を見て、そこに無力感を感じます。

 

◆国民航空は、もともと事故が頻発していた中でこの大事故が起きたため日本国の政府主導で利根川総理を中心として国民航空を立て

直すべく関西経済界で企業再生の実績を買われた国見正之(石坂浩二)を国民航空の新会長として招聘します。

この時、労働組合や遺族係での真摯な対応が評価された恩地は会長室付けとなり、事故再発防止のため改善活動を提案します。

そして国見会長がこれを採用することで、国民航空の再生への第一歩を踏みだします。

 

◆しかし、国民航空の既存の権力で甘い汁を吸っていた経営陣は国見会長へ、あの手この手で妨害工作をしてきます。

そんな中、国見会長が社内を調査していると、裏金が動いている疑いを発見し、恩地にアメリカへの調査を依頼。

調査した恩地はアメリカの弁護士事務所で契約について数千万の金額差が国民航空資料とアメリカ弁護士事務所に有り、裏金が確実になります。

さらに為替レートでも怪しいところがある事が分かります。

 

◆ところが為替は政府の竹丸副総理(小林稔侍)等の実力者にも影響を及ぼす為、政府は急遽、国民航空の国見会長の退任を求めます。

国民航空の取締役会で、国見会長が辞意を表明したその日裏金工作の主要人物である国航商事会長となった八馬取締役の

解任決議を提案します。

八馬取締役の仲間であったはずの行天常務が解任動議に手を上げると、他の役員も続々と手を挙げ八馬取締役を解任します。

 

◆恩地はこの後、会長室が無くなった為に遺族係へ戻るつもりでした。

ところが行天常務は、恩地を恐れ、再びナイロビへの人事命令をくだします。

この時、事故の遺族係を経験して、遺族のつらい日々や虚しさという感情を目の当たりにしていた恩地は、自分が受けている逆境など

遺族の辛さに比べれば、取るに足らないことだと感じます。

そしてこのナイロビへの移動命令に、以前と違う気持ちで向かう自分がいることに氣づきます。

 

◆恩地は、ナイロビへの移動命令を家に帰り家族に説明します。

娘の純子(戸田恵梨香)は、この年でのナイロビへの移動は納得できないと怒ります。

しかし、りつ子夫人(鈴木京香)と息子の克己(柏原崇)は恩地の気持ちを冷静に受け止めます。

恩地自身は、「今回は、ナイロビで素直に仕事をしたい。」と言います。

 

◆行天常務は八木に航空チケットを金券ショップで売りさばかせてそのお金を懐に入れていました。

八木はこの腐敗を告発する為に東京地検に、会計資料を証拠として送付し自殺します。

その後、地検に八木から送られた会計資料から、特捜部が国民航空に来て、行天常務は特捜部へ連行されることになります。

 

◆一方の恩地は、航空機事故で家族を亡くした遺族を思い御巣鷹山へお参りした後、ナイロビに赴任。

恩地はナイロビの大草原で、野生動物の家族の生活や大きな大きな真っ赤な夕日を見ながら・・・

そこにいつまでも消えない光、「沈まぬ太陽」を感じます。

恩地がナイロビの大草原で見た、野生動物が家族と暮らす自然のありのままの姿や、ナイロビの真っ赤な夕日の光に見たものは・・・

 

◆「航空機事故の遺族の氣持ちを忘れなてはならない。」

という真摯な姿勢と、この事故を、大きすぎる教訓として永遠に心に刻み、あらゆる交通機関の安全を願い続けることなのでしょう

ね。

その想いを、心の中にもち続けるものが『沈まぬ太陽』なのかもしれません。

「人間の心には、消してはいけない光がある」のだと思います。

 

◆映画「沈まぬ太陽」を観ていると・・・

日本航空(JAL)だけでなく、内部の問題を改善できない企業や日本国の財政問題など、根本的な原因は共通しているような氣がし

ます。

「見つからなければいい。自分さえ良ければいい。

他の人や、会社、国はどうなってもかまわない。」

という行き過ぎた利己主義が問題の解決を遅らせているのではないでしょうか?

 

◆そしてこの問題の解決策は『感謝の氣持ち』や『徳』を積むことなど『人として大切なものを、大切にすること』なのだと感じます。

多くの人と出愛い10年、20年と経つと感じますが・・・

『徳』を積んでいる人は、やはり天に守られ汚いことをしている人は、一時的に儲かったように見えてもいつかはその代償を支払うこ

とになるようですね。

■「あなたの心の中で、あなたを明るく照らし続ける光は何ですか?」

斎藤一人さんは、教えてくださいます。

「義理と人情、NO1」(*^。^*)

 

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<魔法のレシピ>

■ 天知る、地知る、君知る、我知る

■ 汝の良心の声を聞き、それに従え

■ 人間の心には、消してはいけない光がある
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<さくらのB級グルメ>★★★

 

エクシオールカフェで、HOTココアをいただきました。

寒い冬に、熱々のココアが身体を温めてくれて嬉しいですね。

 

甘いホイップクリームが、リラックスした志高の時間へと導き心も身体も癒してくれます。

エクシオールカフェには、パソコンのコンセントが使える席もいくつかご用意されているので、原稿をかくときにも便利ですね。

 

いつも有難うございます。

     
  

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