ドケチ道 ―会社を元気にする「生きたお金」の使い方/山田 昭男
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カンブリア宮殿で「未来工業」創業者の山田昭男(やまだ・あきお)氏79歳を観ました。
『カンブリア宮殿流』では、今まで200社以上の成功している経営者の暗黙値をまとめた『経営のキーワード』があります。
・ 社員にやらされ感がない
・ 現場社員が自立し判断する
・ ノルマなし、残業なし
・ 徹底的な効率化
・「ないモノがない」品揃え
村上龍さんは『未来工業』は、このキーワド全てができている会社でもあるといいます。
■豊かさを創る質問■
・あなたは、社員の不満を解消し、社員のやる氣をいかに引きだしていますか?
・あなたの会社には、社員がやる氣になる待遇がありますか?
・あなたは、人間らしく毎日を楽しんでいますか?
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<卓越のレシピ>
社員がやる気になる待遇があれば、社員は働く
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◆山田さんはいいます。
「アメとムチでなく、アメだけでいい」
山田さんのユニーク経営の基本は
『社員を大事にして、やる気を起こさせること!』
従業員780人の未来工業。
ケチで有名な『未来工業』創業者の山田さん。
『実は社員には、めっぽう甘い!』
・休日は年間140日!
・工場で働く社員の満足度も高い!
・給料も高い!
・ノルマなし!
・タイムカードなし!
・残業なし!
・1日の労働時間も短い!
・アイデア1個だすと500円!
・定年は70歳!
さらに『未来工業』は、社員のクラブ活動も後押ししている。
ここには、派遣社員やパートはおらず、全員が正社員。
育児休業は3年までとれるし、定年も70歳。
さらに給与は地元・岐阜県庁と同等という高水準。
山田氏の哲学は「社員の不満を解消するのが経営の仕事、社員のやる気をいかに起こさせるかが全て。」
◆山田昭夫さんはいいます。
例えば、社員にノルマを課して「やったら、払うよ!」というのは『馬』の世界!
社員は『人間』なんだから「やるから、走れよ!」ということだ。
一番大事な事は「日本人は農耕民族で、儒教の遺伝子をもっている。
信頼されると、裏切れない。』ということだよ。
『社員のやる氣を高め、働かせたければ先に社員の待遇をよくする』
「まるで馬のように、走ったら人参をあげるよ!」とかみたいに『人間』と『馬』を一緒にして良い訳がないよ。
人間に仕事をさせるには『先にやるから、走れよ!』ということだよ。
「社員とその家族が幸せな人生をおくることがその会社を最も強くする!」
社員が5時には家について、家族4人が6時には食事ができる。
これが家族としての最高の幸せではないか?
食って寝るは、『豚』も『牛』もやってるよ。
社員は『人間』なんだから、もっと『人間』らしく生きろよ!
◆そんな『未来工業』の社内では、社員同士のサークル活動も盛んだ。
『未来工業』では、3人いるとクラブと認定され好きな活動を後押ししてくれる。
ゴルフや将棋など、実はそうした活動に会社から月1万円が支給されている。
さらに、毎年の社員旅行と、5年に1度の海外への社員旅行がある。
この旅行には1億円以上もお金をかけるが、社員が感動してやる氣になれば、そのくらいの業績は簡単に上がるといいます。
その行き先は、なんとエジプト!やオーストラリアなど全額会社負担で500人以上が参加するという。
社員のアイデアで『クフ王のピラミッド』を貸し切りにしたりする。
◆「他の会社は、『未来工業の労働環境』を真似できないよ!」
なぜなら他の会社の経営者は、ものすごく怖がるから!」
と山田昭男さんはいいます。
例えば『未来工業』のように、140日も休んでるとそのときにお客様は仕事している。
すると他の会社の経営者の多くは
『お客様に逃げられる!』と考えるだろう!
A『お客様に逃げられる!」と考えるのは、マイナス思考
B『お客様に逃げられないよ!」と考えるのは、プラス思考
マイナス思考で横並びだと、全滅するぞ!
だから『未来工業』は『常に考える!』
◆1929年大恐慌を乗り越え、世界的な企業となったフォード・モーターの創業者である、自動車王ヘンリー・フォードの社員の待遇改善施策があります。
ヘンリー・フォードは、流れ作業システムや大量生産に必要な技術・管理方式を開発し、1913年には世界初のベルトコンベア式組み立てラインを導入した。
部品の簡素化・内製化、流れ作業による工員の間での分業化により、たとえば車体1台の組み立て時間は12時間半からわずか2時間40分に短縮された。
その結果、年生産台数は25万台を超え、1920年までに100万台を突破した。
◆しかし生産技術革新は、工員にとっては、同じ動作だけの単調な労働を長時間強いられる極めて過酷なものだったので、人員の異動や退職も多く、未熟練工員の雇用や訓練コスト高に結びついた。
当時は、ただでさえアメリカの労働力が不足する中、フォードは労働力確保を迫られ1914年には
『1日当たりの給料を2倍の5ドルへと引き上げ、勤務シフトを1日9時間から1日8時間・週5日労働へと短縮する宣言を発した。」
その結果、応募者が退職者を上回り続けることになった。
合衆国政府が最低賃金や週40時間労働の基準を決める以前にこれを達成したことになる。
労働力不足と賃金上昇で1台当たりのコストは上がったがフォードは、販売価格に転嫁せず、生産コストを矢継ぎ早に削減することでコスト上昇分を吸収した。
◆またフォードのブランドに忠実なフランチャイズ販売店システムを導入した。
ヘンリー・フォードは、従業員が自社の車を買えるように賃金を引き上げたが、こうした厚遇は当時のウォール街の金融機関などから批判を浴びている。
しかしフォードは成功を収め、1919年末にはアメリカの自動車生産の半分を担い、1920年には全米の自動車の半分がT型フォードとなった。
ヘンリーフォードが残した大好きな『言葉』があります。
『あなたが「できる」と思おうが、
「できない」と思おうが、どちらも正しい!』
※フォード自動車は、フォーチュン誌が選ぶ世界500大企業(粗収益ベース)の2007年版では、全世界での収益が1601億ドルで、アメリカ企業の7位にランクされた。
2006年時点で年間660万台の自動車を生産し、世界100か所の施設・工場で28万人を雇用している。
1929年の世界恐慌を乗り越えることができたアメリカでも数少ない自動車会社であり、100年にわたり一族支配を継続している世界最大級の家族経営会社でもある。(ウィキペディアより)
≪ゲストプロフィール≫
『未来工業』創業者 山田昭男氏
1931年 中国・上海生まれ
1948年 旧制大垣中(現 県立大垣北高)卒。
父の電線会社に入るも、劇団「未来座」を立ち上げ芝居の道へ。
1965年 劇団仲間4人と未来工業設立。
2000年 相談役に
≪企業情報≫
設立 1965年
本社 岐阜県輪之内町。全国に6工場
売上高 255億円(2010年3月期、連結)
従業員 775名(2010年3月現在)
電設資材メーカーとして成長を続け、創業以来赤字なし。
※お薦め書籍
ドケチ道 ―会社を元気にする「生きたお金」の使い方/山田 昭男
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<卓越のレシピ>
■ 「アメとムチでなく、アメだけでいい」社員を大事にして、やる気を起こさせる!
■ 社員とその家族が幸せな人生をおくることがその会社を最も強くする!
■ 人間らしく生きよう!
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<さくらのB級グルメ> ★★★★★ ★★
からだにほっと『ローソンのおでん!』をいただきました。
・評判の豚牛ホルモン入りつくね串(¥120)
ほろほろとして柔らかなつくねに、たまに歯ごたえのあるホルモンが入ってます。
深い旨味の『だし』も十分染みこんでいるがんも、大根、厚揚げに、ちくわぶ! ♬♩♫♪☻(●´∀`●)☺♪♫♩♬
風味も豊かです。
今年のローソンおでんの『だし』は、コクと旨みが強い利尻昆布と香り豊かな日高昆布のダブル昆布だしを使用しています。
更に、燻臭が少ないとされる焼津産の鰹節、鯖節の味わいを加え、牛骨、豚骨、鶏がらのだしを利かせているという、なんとも贅沢な出来上がりになっているそうです!!
※からだにほっと『ローソンのおでん!』はこちら
https://www.lawson.co.jp/recommend/static/oden/index.html
有難うございます。