大切なことはすべてクレドーが教えてくれた/著者不明
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ジョンソン&ジョンソンの驚異的な企業業績の確信に迫る書籍『大切なことはすべてクレドが教えてくれた』を読みました。
ジョンソン&ジョンソン株式会社の業績は2007年時点で
・75期連続増収(年間売上7.2兆円)
・24期連続増益
・45期増配
過去20年間の平均成長率18.9%、という素晴らしい業績をあげているだけでなく
バロンズ誌で「好感度の高会社 6年連続 世界一位」
「世界でもっとも危機管理が優れている会社」という称号を
与えられています。
■豊かさを創る質問■
- あなたの会社には、経営陣、現場の社員の誰もが意思決定を行なう基準となる経営理念『クレド』が明確にありますか?
- あなたの会社では、何か事を起こす時、何か事が起こった時に原点回帰しそこから発想して行く『クレド』が浸透していますか?
- あなたの会社には時代が変わっても変わらない不変の基本哲学・思想がありますか?
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<魔法のレシピ>
驚異的な企業の基本哲学・思想は不変である
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◆『我が信条(Our Credo)』を起草したロバート・ウッド・ジョンソンJrは1932年から1963年まで31年間に亘り、最高経営責任者としてジョンソン&ジョンソンの経営を主導した人物です。
彼の「我が信条」への思い入れには強いものがありいくつかの至言を残しています。
1943年に初めて取締役会で発表したときには
「この文章の中に書かれている考え方が会社の経営理念である。」
と説明したのに続けて
「これに賛同できない人は他社で働いてくれて構わない。」
と断言しています。
◆株式公開企業になるのだから、株主を最後にするのはおかしいという意見に対しては
「顧客第一で考え行動し、残りの責任をこの順序通り果たしてゆけば株主への責任は自ずと果たせるというのが
正しいビジネス論理なのだ。」と切り返しています。
さらに「この文書の文言は時代の流れや会社発展にあわせて修正してよい。新しい経営概念を導入してもよい。」
と柔軟性を見せる一方で
「しかし、基本哲学・思想は不変のはずだ。」とこの信条への確信を述べています。
この確信の背景には、彼が1930年代半ばから、企業が社会に対する責任を果たすことの重要性を訴えていた事実があり、いわば「我が信条」は彼の信念の集大成だったのです。
◆社是、経営理念、ビジョン、ミッションなど、その会社を表す文書は何種類もありますがジョンソン&ジョンソンについて言えば「我が信条」という、A4用紙一枚の文書があるのみです。
この文書は顧客、社員、地域社会、そして、株主という四つのステークホルダー(利害関係者)に対する責任を具体的に明示したものです。
起草以来60年以上に亘り、ジョンソン&ジョンソンの行動指南役として機能し続け、今後もその役割を果たし続けることでしょう。
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『我が信条(Our Credo)』
■我々の第一の責任は、
我々の製品およびサービスを使用してくれる医師、看護師、患者、
そして母親、父親をはじめとする、すべての顧客に対する
ものであると確信する。
顧客一人一人のニーズに応えるにあたり、我々の行なうすべての
活動は質的に高い水準のものでなければならない。
適正な価格を維持するため、我々は常に製品原価を引き下げる
努力をしなければならない。
顧客からの注文には、迅速、かつ正確に応えなければならない。
我々の取引先には、適正な利益をあげる機会を提供しなければならない。
■我々の第二の責任は全社員 ――世界中で共に働く男性も女性も
に対するものである。
社員一人一人は個人として尊重され、その尊厳と価値が認められ
なければならない。社員は安心して仕事に従事できなければならない。
待遇は公正かつ適切でなければならず、働く環境は清潔で、
整理整頓され、かつ安全でなければならない。社員が家族に対する責任を
十分果たすことができるよう配慮しなければならない。
社員の提案、苦情が自由にできる環境でなければならない。
能力ある人々には、雇用、能力開発および昇進の機会が平等に
与えられなければならない。
我々は有能な管理者を任命しなければならない。
そして、その行動は公正、かつ道義にかなったものでなければならない。
■我々の第三の責任は、我々が生活し、働いている地域社会、
更には全世界の共同社会に対するものである。
我々は良き市民として、有益な社会事業および福祉に貢献し
適切な租税を負担しなければならない。
我々は社会の発展、健康の増進、教育の改善に寄与する
活動に参画しなければならない。我々が使用する施設を常に良好な
状態に保ち、環境と資源の保護に努めなければならない。
■我々の第四の、そして最後の責任は、会社の株主に対するものである。
事業は健全な利益を生まなければならない。
我々は新しい考えを試みなければならない。
研究開発は継続され、革新的な企画は開発され、
失敗は償わなければならない。
新しい設備を購入し、新しい施設を整備し、新しい製品を
市場に導入しなければならない。
逆境の時に備えて蓄積を行なわなければならない。
これらすべての原則が実行されてはじめて、株主は正当な報酬を
享受することができるものと確信する。
ジョンソン&ジョンソン
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◆この文書は1943年
ジョンソン&ジョンソンのニューヨーク証券取引市場
での株式公開一年前 に三代目社長ロバート・ウッド・ジョンソンJrによって起草されました。
取締役会において
「この文書はジョンソン&ジョンソンという会社の社会的責任(Company Social Responsibility)を記したものである。」として導入されて以来ジョンソン&ジョンソンは一貫してこの「我が信条」を行動の拠り所としています。
そして、1982年・1986年の二度にわたるタイレノール事件のときほど、この真価が発揮されたことはありません。
この事件対応に関わった経営陣、現場の社員の誰もが、「我が信条」に込められた哲学に従って、数え切れないほどの意思決定を行ないました。
◆のちに、このときのジョンソン・エンド・ジョンソンの対応は企業の危機管理の好事例として色々なところで取り上げられています。
企業経営においてCSR(企業の社会的責任)という概念が最近定着しつつありますが、ジョンソン&ジョンソンは半世紀以上前から多くのステークホルダーに対する社会的責任を意識した経営を行なっているのです。
◆ジョンソン&ジョンソンの『我が信条(Our Credo)』は4つの章で構成されています。
1)顧客に対する責任
2)社員に対する責任
3)地域社会に対する責任
4)株主に対する責任
株主満足が第一位ではなく、顧客満足が第一位という企業姿勢がこの『我が信条(Our Credo)』に綴ってあります。
また、ジョンソン&ジョンソンでは何か事を起こす時、何か事が起こった時は「Back to our Credo」というキーフレーズで「クレド」を回帰点として、そこから発想して行くというスタイルが徹底されています。
※ジョンソン・エンド・ジョンソンのHPより
https://www.jnj.co.jp/about-jnj/our-credo
◆ジョンソン&ジョンソン株式会社のこの『我が信条(Our Credo)』こそが、この卓越した業績の元になったのでしょうね。
2007年から過去20年間の平均成長率18.9%
・75期連続増収(年間売上7.2兆円)
・24期連続増益
・45期増配
さらにバロンズ誌で「好感度の高い会社 世界一位 6年連続」
「世界でもっとも危機管理が優れている会社」
という称号を与えられる素晴らしい業績をあげる巨大企業を作ったのだと思います。
※お薦め書籍『大切なことはすべてクレドが教えてくれた』はこちら
大切なことはすべてクレドーが教えてくれた/著者不明
¥1,365
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<魔法のレシピ>
■経営陣、現場の社員の誰もが、日々、数え切れないほどの意思決定を行なう基準となる経営理念『クレド』を明確にしよう
■何か事を起こす時、何か事が起こった時に原点回帰しそこから発想して行く『クレド』を明確にしよう
■「顧客第一で考え行動し、残りの責任を
1)顧客に対する責任
2)社員に対する責任
3)地域社会に対する責任
4)株主に対する責任
この順序通り果たしてゆけば株主への責任は自ずと果たせる。というのが正しいビジネス論理である。」
ロバート・ウッド・ジョンソンJr
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<さくらのB級グルメ> ★★★★★ ★★★
北海道の友人から日本酒の銘酒『男山』をいただきました。
いきつけのお魚屋さんで、新鮮なヒラメのお刺身とマグロのお刺身をみつくろっていただき、銘酒『男山』で頂きます。
お刺身の味を引き立てる『男山』の香りと、きりっとしたお味は志高の時間をプレゼントしてくれます。
◆蔵元によると『男山』の酒の個性は大らかで澄んだ冬の気候、大雪山の純粋な雪解け水、そして酒造好適米のこだわりという3つの要素に、旭川に暮らす心を込めて、“命ある酒”に育んでいることだといいます。
男山は寛文年間、今から約三百年前に伊丹において醸造を始め江戸時代から、古今第一の名酒として歴史上に残る有名な方々の愛飲をうけ、昔の貴重な資料と共に、現在に伝わる伝統の名酒です。
大雪山系の万年雪を源とする伏流水と、清酒醸造に最も適した厳しい寒さの紀行風土に恵まれております。
品質の面では、国内はもとより海外の酒類コンクールにおいて数々の金賞受賞に輝いております。
■『男山』はこちら!
https://www.kuramotokai.com/kikou/4/water
ありがとうございます。