投資を可能にするのは、自分のものとして使えるお金 書籍『稲森和夫の実学』より

書籍『稲森和夫の実学』 を読みました。

京セラ、KDDIの創業者でJALの取締役名誉会長である稲森和夫会長が、自ら学び、作り上げた『会計学の原則』が経営者やビジネスマンにとても役に立つものなので、本文より引用しご紹介させていただきます。

※お薦め書籍『稲森和夫の実学』はこちら!

稲盛和夫の実学―経営と会計/日本経済新聞社

¥550

■豊かさを創る質問■

・あなたは、手元にある自分のお金(キャッシュ)を明確に把握して投資に活用していますか?

・あなたは、「本当に財産としての価値をもつもの」なのか、「そうでないのか」という判断をして、「資産として残す」のか「費用として落とす」のかを選択していますか?

・あなたは、支出がなされたものは、資産として抱え込まずにできるだけ早く費用として処理していますか?

__________________________

<卓越のレシピ>

投資を可能にするのは、自分のものとして使えるお金

__________________________

 

◆資産か、費用か『バナナのたたき売り』でその違いを見る

収益と費用が、お金の動きから切り離されていくことによって、近代的な洗練された会計手法が発達したわけだが、経営はあくまで原点のキャッシュベースで考えるべきである。

例えば、あるものを資産として残すのか、費用として落とすのか、経営上これによって大きな違いが出てくる。かって私は経理部長に 次のような話をしたことがある。

◆極端な話だが、例えば街で『バナナの叩き売り』をやるとする。

まず青果市場でバナナを一箱仕入れる。駅前で叩き売りをしようと、手近な八百屋に行って、リンゴ箱を一つ分けてくれ」と言い、開いたりんご箱を300円で買う。

りんご箱の上にかける大きな布もいるので隣の雑貨屋で1枚千円で買う。

棒がないと叩き売りにならないので、 2百円で仕入れる。

バナナは1房50円で20房を仕入れた。それを150円で売ることにする。 1房売れれば100円儲かるわけだ。

 

◆そこで日が暮れるまでに幸い全部売れたとしよう。

売り上げが3,000円あって、仕入れた原価は1,000円だから、儲けは2,000円あるはずである。

ところが、勘定してみるとお金はそんなにない。

りんご箱に300円、布に1,000円、棒切れに200円と道具に1,500円払っているので、手元には500円しか残らないわけだ。

 

◆仮にそこへ税務署が来て、あなたは2,000円儲かったから、その半分の1000円を税金として払えと言うとする。

 手持ちの500円から、なぜ1000円もの税金を払うことになるのかと問うと「りんご箱と布と棒は費用ではなく資産だ」と言う。

「1,500円の資産と500円のお金で2,000円になり、それに税金がかかる」というのである。

◆税務署はりんご箱は立派な財産だというが、明日には次の土地にいくので捨てていかなければならない。

りんご箱を分けてもらった八百屋に行って、買い戻してほしいと言っても「タダならもらってやるよ」といわれるのがおちである。

布だって、おろしたてのパリッとしたものであってこそ、バナナがおいしそうに見えるのだ。結局、りんご箱も布も棒切れも資産としての価値は無い。

◆何度も繰り返して使えて、その価値が残るものは、会計上資産とすることになっているが、『本当に財産としての価値をもつものなのか、そうでないのか』というのは経営者が判断すべきものである。

そして、その判断の良し悪しの結果は、すべて経営者の責任である。

経営者にとって、捨てる以外に方法がないものは、資産とは言えない。経費で落とすべきである。

りんご箱は3,000円の売り上げを上げるために使った経費であって、 八百屋でまたお金を払って買い戻してくれるような資産ではないからだ。

◆この話は、あるものを費用にするか、資産とするかによって会計的には大きな違いなる事を、単純化した例で示したものである。

実際にはもちろん、固定資産は土地などを除いて減価償却ができるし、小額のものであれば一時に経費に落とすことが税法でも認められている。

いずれにしても、バナナを売るために買った道具が使い捨てのものなら、それはすべて経費なのである。

◆3,000円の収入を得るために合計2,500円を支払った。だから残りは500円で、それが手元に資金として存在するわけである。

これにかかる税金を払ったあとは、自由に使える。

しかし「1,500円で買った道具は資産だから、儲けは合計に2.000円だと思って、500円以上使ってしまえば、たちまち資金繰りが行き詰まってしまう。

だから、支出がなされたものは、資産として抱え込まずにできるだけ早く費用として処理しなければならない。

◆そうは言っても、経営者にとって既に使ってしまったお金が会計上ではいつ費用になるのかということを気にしなくてはならないようでは、経営は極めて難しものになる。

こうしてみると、どのような利益が数字の上で出ていようとも、結局安心して使えるのは手元にある自分のお金(キャッシュ)しかないことになる。

つまり、企業を発展させるため、新たな投資を可能にするものは、自分のものとして使えるお金以外にないのである。

ウォーレン・バフェット 巨富を生み出す7つの法則/朝日新聞出版

¥1,470

◆アメリカの著名な株式投資家、経営者、慈善家で世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの最高経営責任者で、綿密な企業分析、社会分析をもとにした長期の株式 投資によって財を成したウオーレンバフェットはいいました。

・私の仕事とは、大きな安全域の中で、「企業の内在的な価値」と、市場価格の差を利用して利益を得ること。

これに尽きます。

・ある分野の第一人者、たとえば優秀なスポーツ選手や有名な芸能人が畑違いの事柄にまで首を突っ込んで、一般大衆に身の施し方をあれこれ指南しようとする風潮に、私は強い違和感を覚える。

我々が投資で大きな利益を上げられるからといって、世の中のあらゆる事柄に関して良い助言ができるだろうか?こんな考え方は常軌を逸している。

『汝、自身を知れ!』ということですね。

ウォーレン・バフェット 成功の名語録 (PHPビジネス新書)/PHP研究所

¥945

※お薦め書籍『稲森和夫の実学』はこちら!

稲盛和夫の実学―経営と会計/日本経済新聞社

¥550

_____________________________

<魔法のレシピ>

■あるものを「資産として残す」のか、「費用として落とす」のか、経営上これによって大きな違いが出てくる!

何度も繰り返して使えて、その価値が残るものは、会計上資産とすることになっているが、『本当に財産としての価値をもつものなのか、そうでないのか』というのは経営者が判断すべきものである

そしてその判断の「良し」「悪し」の結果は、すべて経営者の責任である

■ 経営者にとって、捨てる以外に方法がないものは、資産とは言えない。経費で落とすべきである

支出がなされたものは、資産として抱え込まずにできるだけ早く費用として処理しなければならない。

■どのような利益が数字の上で出ていようとも、結局安心して使えるのは手元にある自分のお金(キャッシュ)しかないことになる。

つまり、企業を発展させるため、新たな投資を可能にするものは、自分のものとして使えるお金以外にないのである。
_____________________________

<さくらのB級グルメ>★★★★★ ★★★

新宿センタービルのライオンにランチに行きました。

サブタイトルを付けるとすれば大人のファミレス(笑)

 

最近、ここに来ると牛タンシチューを毎回食べてしまいます。

ドリンクバーにスープもついて980円(*^_^*)

牛タンはよく煮込まれていてナイフで切るというよりお箸でほぐれる柔らかさ☆*.。((〃’艸’〃))。.*☆

時間をかけて煮込まれた、という感じが伝わってくる美味しさです。

やわらかくてクリーミーでまろやかな味わいです。

 

パンでいただくと最高です。

仕事中でなければ赤ワインがほしいですねヾ(@^▽^@)ノ

至極の牛タンシチューランチは女性に人気な一品だそうです。

 

ごちそうさまでしたo(*⌒ω⌒)b♪♫•*¨*•.¸¸♪♫​•*¨*

     
  

SNSでもご購読できます。