こんにちは!!
久家邦彦です。
あなたは人生の選択を『何』を基準に、おこなっていますか?
ヴィクトル・ユーゴーが1862年に執筆し
1本のパンを盗んだために19年間もの監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャンの生涯を描いた、『レ・ミゼラブル』(Les Misérables)原題 「悲惨な人々」「哀れな人々」をDVDで観ました。
『感動』です。
あらゆる宗教や哲学、心理学、脳機能科学でいわれてきた真理である『黄金律』という言葉の真意が、これほどよく現されている小説や映画は始めてです。
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<強運のレシピ>
天からみて、『美しいか?』『美しくないか?』
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◆1815年10月のある日、76歳のディーニュのミリエル司教の司教館を、46歳のひとりの男が訪れます
男の名はジャン・ヴァルジャン。
貧困に耐え切れず、たった1本のパンを盗んだ罪でトゥーロンの徒刑場で19年も服役していました。
行く先々で冷遇された彼を、司教は暖かく迎え入れる。
◆しかし、その夜ミリエル司教は、大切にしていた銀の食器をヴァルジャンに盗まれてしまう。
翌朝、彼を捕らえた憲兵に対してミリエル司教は「食器は私が与えたものだ!」と告げて彼を放免させたうえに、さらに高価な二本の銀の燭台をもヴァルジャンに差し出します。
それまで人間不信と憎悪の塊であったヴァルジャンの魂はミリエル司教の信念に打ち砕かれます。
ヴァルジャンは、迷いあぐねているうちに、サヴォワの少年プティ・ジェルヴェ(Petit-Gervais)の持っていた銀貨を結果的に奪ってしまったことを司教に懺悔し、正直な人間として生きていくことを誓います。
◆それから4年の歳月が過ぎた1819年、ヴァルジャンはモントルイユ=シュル=メールで『マドレーヌ』と名乗り、黒いガラス玉および模造宝石の産業を興して成功をおさめていた。
さらに、その善良な人柄と言動が人々に高く評価され、この街の市長になっていた。
彼の営む工場では、1年ほど前からひとりの女性が働いていた。彼女の名前はファンティーヌ。
パリから故郷のこの街に戻った彼女は、3歳になる娘をモンフェルメイユのテナルディエ夫妻に預け、女工として働いていいました。
◆それからさらに4年後の1823年1月、売春婦に身を落としたファンティーヌは、あるいざこざがきっかけでヴァルジャンに救われます。
病に倒れた彼女の窮状を知った彼は、彼女の娘コゼットを連れて帰ることを約束する。
実は、テナルディエは「コゼットの養育費」と称し、様々な理由をつけてはファンティーヌから金をせびっていました。
それが今では100フランの借金となって、彼女の肩に重くのしかかっていたのです。
ところがヴァルジャンがコゼットを連れて帰るためにモンフェルメイユへ行こうとした矢先、自分と間違えられて逮捕された男シャンマティユーのことを私服警官ジャヴェールから聞かされる。
ヴァルジャンは葛藤の末、無実の罪でつかまっているシャンマティユーを救うことを優先し、自身の正体は徒刑囚である!ということを世間に公表すします。
◆1823年のクリスマス・イヴの夜。
今は亡きファンティーヌとの約束を果たすためモンフェルメイユにやって来たヴァルジャンは、村はずれで、コゼットに出会います。
当時、コゼットは8歳であったにも拘らず、テナルディエ夫妻の営む宿屋で女中として、働かさせられている上に夫妻から虐待され、娘たちからも軽蔑されていました。
ヴァルジャンは静かな怒りをおぼえ、テナルディエの要求どおり1500フランを払い、クリスマスの日にコゼットを奪還します。
道中、後を追ってきたテナルディエを牽制したヴァルジャンは、コゼットを連れてそのままパリへ逃亡します。
パリに赴任していたジャヴェールら警察の追っ手をかいくぐり、フォーシュルヴァン爺さんの協力を得たふたりは、ル・プティ・ピクピュス修道院で暮らし始めます。
母のことをあまり覚えていないコゼットは、ヴァルジャンを父として、また友達として心の底から慕い、愛し続けます。
ヴァルジャン自身もコゼットを娘として、愛情を捧げる絶対的な存在として、彼女にまごころからの愛を注ぎ続けます。
◆フォーシュルヴァン爺さんの没後、パリのプリュメ通りにある邸宅に落ち着いたヴァルジャンとコゼットは、よくリュクサンブール公園に散歩に来ていました。
そんなふたりの姿をひとりの若者が見ていました。
彼の名はマリユス・ポンメルシー。
共和派の秘密結社ABC(ア・ベ・セー)の友に所属する貧乏な弁護士です。
ブルジョワ出身の彼は幼い頃に母を亡くし、母方の祖父に育てられましたが、17歳のときにナポレオン1世のもとで働いていた父の死がきっかけで、ボナパルティズムに傾倒し王政復古賛成派の祖父と対立して家出をしていました。
◆マリユスは美しく成長したコゼットに一目惚れし、「ユルシュール」と勝手に名づけ、何も考えられないほど彼女に恋焦がれてしまいます。
テナルディエの長女エポニーヌの助けを得て、マリユスは「ユルシュール」の住まいを見つけ、同じころ彼に惚れていた「ユルシュール」ことコゼットに、ようやく出逢うことができました。
この出逢い以降、ふたりは互いを深く愛し合うようになります。
ところが1832年6月3日、コゼットはヴァルジャンから、1週間後にイギリスへ渡ることを聞かされ、それをマリユスに話してしまいます。
ふたりの恋路は突然の別れという最大の試練に塞がれてしまいます。
◆コゼットと、彼女に絶対的な愛を捧げるジャン・ヴァルジャンとマリユス!!
この3人を中心とした運命の渦は、ジャヴェール、テナルディエ一家、マリユスの家族や親しい人々、犯罪者集団パトロン=ミネット、そしてABCの友のメンバーまで巻き込んで、『悲惨な人々』(レ・ミゼラブル)の織りなす物語をあちこちに残していきます。
大きくなった運命の渦は、七月革命の影響で混沌のなかにあるパリを駆けまわり、やがて1832年6月5日に勃発する六月暴動へと向かってゆくことになります。
ここからはDVD『レ・ミゼラブル』(悲惨な人々)をお楽しみください。
※ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/レ・ミゼラブル
◆ヴィクトル・ユーゴーが1862年に執筆した『レ・ミゼラブル』が何故、これほど長い間、人の心に感動を与えつづけるのでしょうか?
人間の文明が生まれてから、約3000年といわれていますが、多くの宗教、道徳や哲学で見出されてきた『真理』や『原則』は、長期的な視点で見れば、いつの時代でも!誰の人生にも!公平な結果をもたらしてきたのでしょうね。
◆『レ・ミゼラブル』は、ジャン・ヴァルジャンというひとりの徒刑囚が、ミリエル司教と出逢い、その大いなる愛から、天につかえる生き方を貫き、偉大なる聖人として生涯を終えるまでの物語でした。
ジャン・ヴァルジャンは、何度も信念をためされ、ブレそうになるときがありますが、自分の心のなかにあるこの見えない基準を守り続け、約束を果たします。
『天からみて、自分の動機やおこないが美しい場合は、結果を心配する必要はないのです。』
小説『星の王子さま』にでてくる、大好きな言葉があります。
『大切なものは、目には見えないんだよ』
◆『動機善なりや? 私心なかりしか?』
京セラ・KDDI創業者で日本航空取締役名誉会長の稲森和夫会長は書籍『心を高める、経営を伸ばす』のなかに著されています。
「動機善なりや」
私(稲森会長)は、企業経営をする上で、こういうことを常としています。
それは、新しい事業に展開する場合などに、「動機善なりや」ということを自らに問うのです。
何かをしようとする場合、自問自答して、自分の動機の善悪を判断するのです。
善とは、普遍的に良きことであり、普遍的とは、誰から見てもそうだということです。
自分の利益、都合、格好などだけでものごとは全うできるものではありません。その動機が自他ともに受け入れられるものでなければならないのです。
また、仕事を進めていくに当たって、「プロセス善なりや」ということを問うています。
結果を出すために不正な行為もいとわないということでは、いつかしっぺがえしを食らうことでしょう。
実行していく過程も、人の道を外れるものであってはならないはずです。
言い換えれば、「私心なかりしか」という問いかけが必要なのです。
自分の心、自己中心的な発想で事業を進めていないかを点検するのです。
私は、動機が善であり、実行過程が善であれば、結果は問う必要はない、必ず成功すると固く信じています。
◆黄金律(英: Golden Rule)とは、多くの宗教、道徳や哲学で見出される言葉(原則)です。
・イエス・キリスト
「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」
(『マタイによる福音書』7章12節より)
・孔子
「己の欲せざるところ、他に施すことなかれ」
(『論語』巻第八衛霊公第十五 二十四より)
・ユダヤ教
「あなたにとって好ましくないことをあなたの隣人に対してするな。」
(ダビデの末裔を称したファリサイ派のラビ、ヒルレルの言葉より)
「自分が嫌なことは、ほかのだれにもしてはならない」
(『トビト記』4章15節より)
・ヒンドゥー教
「人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも他人にしてはいけない」
(『マハーバーラタ』5:15:17より)
・イスラム教
「自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えないことである。」
(ムハンマドの遺言より)
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◆日本一の個人投資家である、竹田和平さんから教えていただいたことがあります。
それは・・・。
『天からみて、自分のおこないは「美しいか?」 それとも「美しくないか?」』
ということです。
これは自分の心に聴けばわかりますね。
和平さんは、天からみて美しい生き方をしていれば、全てがうまくいくことを教えてくれました。
和平さんはいいます。
『お金持ちになるたった一つのキーワードは、人を喜ばせることだよ!』
◆また、歴代納税額日本一の大商人である、齋藤一人さんは教えてくれます。
『問題を解決する場合は、「自分の立場」と「相手の立場」の両方を考えることだよ。
ただし、「自分の立場」と「相手の立場」の両方を考えても解決しない場合は「天の立場」から考えたら解決することがある。』ということです。
齋藤一人さんはいいます。
『成功するのは簡単だよ!助けた数だよ!』
齋藤一人さんが、笑顔で、キラキラで、天国言葉をつかい、地獄言葉を一切つかわない魅力的な人間になるように教えてくださっていること自体が、大切な基本なのですね。
愚直に実践してまいりましょう!!
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■豊かさを創る質問■
・あなたの動機やおこないは、天からみて『美しいですか?』それとも『美しくないですか?』
・あなたの人生の「選択基準」は『何』ですか?
・あなたは、目に見えないものを大切にしていますか?
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<強運のレシピ>
■大切なのもは、目に見えない!
■問題を解決する場合は、自分の立場と相手の立場の両方を考える!
自分の立場と相手の立場の両方を考えても解決しない場合は、天の立場から考える!
■天からみて、自分の動機やおこないが美しい場合は、結果を心配する必要はない!!
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<編集後記>
このDVD『レ・ミゼラブル』を観るようにすすめてくれたのは、81歳の母でした。
『世の中には、目に見えないもので大切なものがあるんだよ。』
この言葉が心に響きました。
いくつになっても母親の言葉は、ありがたいものですね。
感謝をこめまして!!
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このブログ『久家邦彦のウエルシーシェフ』では、
メンターや書籍、映画などから学んだ『卓越のレシピ』を、
実際の実務で実践して、成果がでたものを掲載して読者の方に
ご紹介しております。
引用などで、もしご不快な方やご迷惑な方がおりましたら
お申し出いただければ記事を削除させていただきますので
宜しくお願いいたします。
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