『和を以て貴しとなす』という聖徳太子の「憲法十七条」にある言葉は、日本人に最も広く知られた言葉の一つかもしれません。
『和を以て貴しとなす』とは「とにかくカドを立てないで仲良くするのが一番大切」といった意味で理解している人が多いようです。
ところが,これについても様々な説があるようですね。
———————————————
<魔法のレシピ>
和を以て貴しとなす
———————————————
◆『和を以て貴しとなす』この言葉は「憲法十七条」の第1条の冒頭に出てきます。
人は、えてして派閥や党派などを作りやすい。
そうなると偏った、かたくなな見方にこだわって、他と対立を深める結果になる。
そのことを戒めているのです。
それを避けて、人々が互いに和らぎ、睦まじく話し合いができれば、そこで得た合意は、おのづから道理にかない、何でも成しとげられる。
ただ「仲良く」ということではなく、道理を正しく見出すために党派、派閥的なこだわりを捨てよ、と教えているのです。
◆『和を以て尊しとなす』という言葉は、これまで自由闊達な議論を封じ、長いものに巻かれろ式の「空気の支配」を強化する脅し文句に使われる傾向にありましたが、それは聖徳太子の真意とは、違うのかもしれません。
聖徳太子は、道理にかなった結論を得るためには、公正な議論が不可欠と考えていました。
それは、どんな卓れた人物であっても、完全無欠ということはあり得ないと洞察していたからです。
◆第10条には
「人が自分の意見と違うからといって、怒ってはならない。人にはみな心があり、
心があればそれぞれ正しいと思う考えがある。
自分は聖人ではなく、相手が愚人でもない。
共に同じ人間なのであるということです。
◆それでは
・派閥的なこだわりを捨てるにはどうすればよいのでしょうか?
・公正な議論によって道理にかなう結論を得るのは、何のためなのでしょうか?
これについての答えが第15条に記されています。
「私(わたくし)の利益に背いて公(公共利益)のために尽くすのが勤めだ。
およそ人に私心があれば必ず自他に恨みの感情が生まれる。
恨みがあれば心からの協調ができない。
協調ができなければ結局、私的な事情で公務の遂行を妨げることになる」
◆つまり「公共の利益こそ、その目的ということになる。
そして派閥的なこだわりを捨てるためには、まず私心を去る必要があるというのです。」
これが聖徳太子が唱えた『和を以て貴しとなす』の真意だったのかもしれませんね。
■豊かさを創る質問■
「あなたの動機はなんですか?」
「あなたは物事の道理を大切にしていますか?」
「公共のためを考えていますか?」
聖徳太子 1 (集英社文庫)/梅原 猛
¥760
———————————————
<魔法のレシピ>
■ ただ「仲良く」ではなく、道理を正しく見出そう
■ 公共の利益をめざそう
■ 動機は善か? 私心はないか?
京セラ、KDDI創業者 稲盛和夫氏
———————————————
<さくらのB級グルメ>★★★★
お伊勢参りの途中、赤福本店に立ち寄りました。
赤福はキメの細かい餡子はこしあんタイプ。
ホッと和める和スイーツは不朽の名作ですね☆*.。((〃’艸’〃))。.*☆
五十鈴川を望みながら赤福をいただけるなんて最高です。
お茶に赤福が3個で280円でした。
もっちりした食感と舌触りがなめらかなこしあんとの組み合わせはシンプルなんだけど飽きのこない味わいですヾ(@^▽^@)ノ
接客も素晴らしく、300年の歴史を感じましたo(*⌒ω⌒)b
伊勢神宮参拝の際は、必ず立ち寄りたいです!!
有難うございます。