稲盛和夫経営講話全集3「実践経営論」/稲盛 和夫
¥23,000
現在、日本航空の再建に取り組んでいる稲盛会長は、新しいプロジェクトを始める際に最も重要だと考えていることがあるそうです。
それは自らに
「動機 善なりや、私心なかりしか」と問うことです。
言い換えれば、そのプロジェクトを始める理由が利己的な動機ではなく、善意に基づくものであることを確認することです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<魔法のレシピ>
動機『善』なりや、私心なかりしか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆日本語の『善』という言葉は、誰の目から見ても普遍的に「良い」という意味です。
自分の利益や便宣、あるいは自分が他人の目にどう映るかだけを考えていては、意義のあることを成し遂げることはできません。
◆自他ともに、その動機が受け入れられるものでなくてはならないのです。
プロジェクトがいったん開始されると、その過程が『善』であるかどうかを自分自身に問いつづけます。
もし、自分達が不正な行動をとるようであれば、その代償をどこかで払わなければならないからです。
◆プロジェクトを実行していく過程も、人の道に外れるものであってはならないハズです。
動機が『善』で、実行過程が『善』であれば結果を心配する必要はないのです。
◆稲盛会長のいう動機が『善』という趣旨は日本語の『善』という言葉は、「よい行い」のときの「良い」または「高潔な」あるいは「慈悲深い」といった意味でもちいられています。
これは、キリスト教の
「自分がしてもらいたいことは、他人にもそうしてあげなさい」
という教えに良く似た意味をもっており、稲盛会長は、そういう意味で使っているそうです。
ですから、まず自分の廻りの人の幸福を見出すようにしていただきたいといいます。
◆『善』の反対は「悪」で、これは「憎しみ」「敵意」「嫉妬」「怒り」など利己的な動機によって人が行動することを助長するものです。
ですから、新しい事業を始める際に
「これは、自分一人の利益のためのものか?それとも、他人や地域、社会に利益をもたらすものなのか?」
ということを自分自身に問いかけることが必要なのです。
◆利益を得ることは、それ自体もちろん悪いことではありません。
しかし利益獲得が、パートナーや仕入れ業者や顧客に損害を被らせるものであれば、それは『善』ではありません。
もしその事業が『善』であると断定できないものであるなら少なくとも、それが誰にも損害を与えないことを確かめるべきです。
◆ちなみに稲盛会長は、リーダーは生まれつきではなく殆どの場合、訓練を通じて養成できると信じているそうです。
有難うございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<魔法のレシピ>
■動機が『善』で、実行過程が『善』であれば結果を心配する必要はない
■事業が『善』であると断定できないものであるならそれが誰にも損害を与えないことを確かめるべきである
■プロジェクトが開始されたあとも、その過程が『善』であるかどうかを自分自身に問いつづけよう
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<さくらのB級ぐるめ>★★★★
綾瀬のカフェベローチェにきました。
ここは、氣分を変えてリラックスしたりビジョンを考えたり、計画を見直したり、原稿を書いたり「サードプレス」として最高ですね。
「サードプレイス」とは、新しい都市の居場所の概念としてアメリカの社会学者レイ・オールデンバーグが1989年に著書で発表しました。
都市で楽しく暮らすには、「3つの場所が必要だ」といいます。
・ファーストプレイス(1番目の場所)が、家
・セカンドプレイス(2番目の場所)が、職場(学校)
そしてこの中間にある3番目の場所が、サードプレイス
「価値ある価格で、美味しいコーヒーを」をコンセプトにしているカフェベローチェは、サードプレイスとして、幸せを見つけるのに最適な居心地のよい空間のひとつですね。
有難うございます。
◆カフェベローチェはこちら