カンブリア宮殿<特別版> 村上龍×孫正義 (日経プレミアシリーズ)/村上 龍
¥893
孫正義社長は、慢性肝炎という重い病気で入院していたとき
「何のために仕事をしているのか?」
徹底的に考えたことがあるそうです。
その結論は
『人のために喜んでもらえる仕事がやりたい』
ということでした。
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<魔法のレシピ>
人のために喜んでもらえる仕事をする
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◆20代のときに慢性肝炎の後期で入院し、医者から死の可能性まで聞かされました。当時は会社をやっと立ち上げ、年商が30億円~50億円娘も生まれ、社員も一生懸命に仕事をしてくれてお客様も増え始めた頃でした。
◆会社を立ち上げたときは、大きな会社にして立派な家に住みたい、車も格好いいのが欲しいと欲望が一杯ありました。
でも「あと5年ぐらいで俺は死ぬのか」と考え病院を1日おきぐらいに抜け出して会社にいっていました。
そうやって命を削り、身を削り
「何で俺はこんなことをやっているのか?」
と考えるわけです。
◆すると、やはり最後は自分が満足するためにやっているんだ。と本音で思いました。
人のためとか、会社のためというより、結局は自己満足のために命を削って働いている。
すると今度は、「究極の自己満足は何か?」を考えるようになる。
すると
「会社の利益とか、家とか、カッコいい車というのは程度が低いな。」
と思うようになりました。
◆究極の自己満足とは「人に喜んでもらうこと」じゃないか?
人が心から喜んでくれれ笑顔で「ありがとう」と感謝してくれたら、それが一番の自己満足だなといういことを、その時に心の底から思ったのです。
◆病院に入院していてパジャマばかり着ていて「もうダメか」と思ったら、お金とかはあまり意味ないですからね。
着替えて車でどこかに出かけようという氣もおきない。
死を見つめて考えたこの時
「究極の自己満足とは、人に喜んでもらうことじゃないか」
と考えたのです。
◆この話しをお聞きして・・・
『孫正義社長と、他の経営者を分けている違いは?』
というカンブリア宮殿の村上龍さんの質問にたいして孫正義社長の答えが、心に響きます。
「情報革命で一人でも、二人でも幸せを感じてもらいたいと心の底から思っていることだと思います。それは自分が発明したものでなくても構わない。いいものは皆で使おうと。
『とにかく幸せになることが一番大事』なのだから誰のつくったものではないとかは関係ない。」
◆「情報革命で一人でも、二人でも幸せを感じてもらうのが本業だと心底、そう思っていることではないかと思います。その情熱があるから、ギリギリの崖っぷちにいてもそこから半分落ちかかっても、また這い上がってくることができるのです。」
という言葉です。
京セラやKDDIの会長で、現在JALの再建に取り組まれている稲森会長が事業に取り組まれる際に
『動機は真か? 私心はないか?」
と自分自身に質問しているというお話しとも共通しますね。
◆「あなたは何のために仕事をしますか?」
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<魔法のレシピ>
■ イメージの中で死をみつめて人生を考える
■ 仕事は自分が満足するためにやっている
■ 究極の自己満足とは人に喜んでもらうこと
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